植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

見たくない現実

僕が高校生の時だったかな・・・
僕は歴史が大好きでした。

特に高校生の頃は、古代史と、近現代史に興味があり、
自分なりに沢山調べていました。

親が樺太にいたから、戦後のどさくさうやむやについても、
かなり調べていました。

僕は、太平洋戦争や、第二次世界大戦は、現在の社会情勢を考える上で、とても重要な情報が沢山詰まっていると感じていました。

でも、学校の先生は、太平洋戦争のあたりを、
「このあたりは、嫌なところだから、さっといきますね。」で済ましてしまいました。
「1941年の12月8日に始まって、1945年の8月15日に終わりました。」程度でした。

僕はそのときに、「学校の授業は、先生の主観によって、内容がいくらでも変わってしまうんだな。」ということを知りました。


僕は、中学生の頃に「ジョーズ」を見ました。
衝撃でした。恐怖でした。
以来、僕は海で泳げなくなりました。
そして、サメについて猛勉強しています。
僕は、サメが怖いから、サメについて学びます。

同じように、僕は、戦争が嫌いです。
だから、戦争について学びます。
そうしなければ、戦争の再発を防げないと思うからです。

休み中に、戦争に関する番組が沢山ありました。
その中で、とても悲しかったのは、
広島の原爆を体験した人が、ずーっと小学校や中学校で語り部をやってきたのだそうですが、最近になって、
「子どもに残酷な話をしてくれるな。子どもの心が傷ついた。」というクレームが、保護者から届くようになったのだそうです。

確かに、広島の資料館に行くと、あまりにもむごたらしい現実や、当時の子ども達を助けられない自分の無力さや、悲しさや憤りが沢山わいてきて、本当に心が苦しくなります。だから、あんまり行きたくないけど、行くようにしています。

もちろん、広島だけじゃないです。
戦争に巻き込まれた地域では、ものすごく多くの人たちが、
大切なものを理不尽に奪われた悲しみがあります。

それだけじゃないですね。
飲酒運転をはじめとして、交通事故で家族を失った悲しみも、そこら中にあります。
火災や、震災や、病気や・・・
虐待や、いじめや、パワハラや・・・

直視するのがつらい現実は、そこら中にあります。
でも、目をそらして、気がつかないふりをしていたら、
きっと、それらを減らすことはできないとおもいます。

自分が関わらなければ、べつにどーでもいー。
自分一人ががんばったって、どーせなんにも変わらない。
だと、本当になんにも変わらないような気がします。

微力だけど、行動すると、変わるかもしれません。

ゼロは、何倍したってゼロです。
でも、0.1は、ゼロの無限倍です。

だから僕は、見たくない現実を見続けようと思います。
100%すべては見つめられないけど、可能な限り、見つめます。
そして、自分なりに、何が出来るかを考えて、行動したいと思います。

自分一人ががんばったって、どーせなんにも変わらない。
ではなくて、
だったらこうしてみたら。でありたいです。