植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

微力は無力の無限倍

できない理由をいくら考えても、結果は「できない」です。
できる理由は一つ考えたら「できます」。

だったら、人生の有限な時間は、できない理由を列挙するよりも、できる理由を試すことに使ったほうが有意義のように思います。

できない理由をあげつらねる人は、そっとしておけばいいです。
その人達は、その場にとどまり続けます。
僕らは、歩みを止めさえしなければ、そんな人たちを、
はるか後方に置き去りにして、前に進めます。
(そういう人にひっかかって、歩みを止めてしまうと、ずーっと、その人の「できない理由」を聞かされる羽目になります。)

以前、テレビ広告の会社のコマーシャルで、
会社の経営者らしき人は、「うちも、テレビコマーシャルやってみたいなあ」と言うと、社員っぽい人が「いやーそれは、いろいろと難しいと思いますよ。」と制するものがありました。
僕は、この「いろいろと難しい問題だ」という言葉が苦手です。
だって、これって、もっともらしく言ってるけど、実は、なんにも考えていないです。

戦争も、いじめも、「いろいろと難しい問題」です。
でも、そこで思考を止めてしまうのではなく、
「だったらこうしてみたら?」を考えることが重要だと思います。

僕は、自分の子のクラスが学級崩壊になり、いじめが酷くなった時に、その原因として、子ども達が自信を失っているのではないか、と考えました。もちろん、それがすべての理由ではないはずだとは思いましたが、できることを考えました。
そこで、自信を取り戻すきっかけになればと、ロケット教室をさせていただきました。
結果として、クラスの状態は改善されたように思えます。
排他的だった子達とも、仲良くなれました。
それが、現在では毎年1万人が経験するロケット製作体験の第一回目です。

一人一人の力は、わずかなものです。
僕の力も、本当にわずかなものでしかないです。
だから、いじめも、虐待も、減っていないのだと思います。
でも、どうせいじめや虐待を無くせないからやめてしまおう、とは
思わないです。
どうやったら、もっと良くなるかを考えています。
そのためのトライアルの一つが、講演だったり、このfacebookやblogでの発信や、TEDxでの発言です。

微力は無力ではないです。
無はゼロだから、微力は無力の無限倍です。

今日も、世界中で、いじめや、虐待や、戦争をなくしたいと思って頑張ってる人たちがいます。
微力は無力の無限倍。
頑張っていきましょう。