植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

人生投げたらあかん

昔、柔道の山下選手が登場するテレビCMで、
「人生、投げたらあかん!」というのがありました。

人をぼんぼん投げる柔道選手が、「投げたらあかん」と言うのが、とてもおもしろくて、記憶に残っています。

でも、残念ながら、人生を「すてばち」になってしまってる人は、沢山目にします。
中学生や高校生でも、そういう人たちはいます。
「どーせ努力したって無駄さ」「どーせ勉強したって無駄さ」
「オレの人生なんて、しょせん、こんなもんだ」
「どーにでもなれ」

でも、最初から、そう思って生まれてきた人はいないです。
誰かが、これを教えています。

「お前なんて!」「どーせ!」
「現実を見ろ!」「うぬぼれるな!」「高望みするな!」
「身のほどを知れ!」
言葉の表現はちがいますが、「努力するな」「努力しても無駄だ」ということを、教えてしまう人は少なくないです。

そして、残念なことに、努力しない方が楽ちんに思えます。
そういうことを教える人もいます。

でも、人間は、努力してきました。
生まれてすぐに、呼吸をする努力をします。
目を開けて、周りを見て、手を動かし、芦を動かし、
やがて、はいはいし、つかまり立ちし、
何度も転びながら、それでも歩くようになり、走るようになり、
興味を示し、確かめて、試して、大人のまねしてしゃべるようになり・・・
これは、大けがをした人のリハビリや、外国語を学ぶのと同じくらいの努力だと、僕は思うのです。
それを、僕らは、やってきたのです。

人の、努力を否定し、奪う言葉。「どーせ無理」
これは、本当に恐ろしい言葉です。
人生を、投げだしてしまう、もったいない言葉です。
もちろん、どうしても越えられない壁にぶつかることはあります。
そのときには、「だったらこうしてみたら?」があれば大丈夫です。

僕は、子ども達に、「どーせ無理」を教えないで、
「だったらこうしてみたら?」を教えたら、
きっと、その子達は、未来を切り開くのだろうと思っています。

一度しかない人生を、他人に教えられてしまった「どーせ無理」のおかげで、ぼうにふるうのは、もったいないと思います。
頭の中に「どーせ」と浮かんだときには、
「だったらこうしてみたら?」と考えてみたら、
人生がおもしろくなるかもしれません。