植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

「信じる」と、「裏切られる」と、「すべきことをやり遂げる」の関係。

 僕は、失敗をします。
49歳になっても、失敗します。
失敗するたびに、次に失敗しないように準備します。
だから、僕のリュックは、どんどん重くなります。
現在は、おおよそ20kgです。

僕の講演では、必ずプロジェクターを使います。
パソコンの音も大きく流したいです。
ですから、講演の条件の中に、それは必ず書いてあります。
しかし、行ってみたら、「プロジェクター準備してません。そんなの聞いてないですよ?」なんてのは、時々あります。
準備されていても、故障していたことや、
プロジェクターのケーブルが痛んでいたこともあります。

それを、「ちゃんと準備していないあんたが悪い!」と怒っても、状態は解決しませんね。
だから僕は、全部持ち歩くことにしたのです。
そうすれば、たとえ準備できていなくても、相手を怒る必要もありません。
もちろん、僕の道具を使わないですんだときでも、使ったときでも、会場を準備してくれた人には、心から感謝します。

僕は、「信じる」というのは、
「この人はきっとこうしてくれるはず。」
だと思っています。
そして、「裏切られる」というのは、
「まさかあの人がこんなことするなんて。」
だと思っています。

ですから、「信じていたのに、裏切られた」という状態は、
自分が勝手に期待していたことを、相手がしてくれなかったから、怒ってる状態、なのだと思っています。
これは、ジコチューな状態です。

人間は、相手の心を知ることが出来ません。
だから、信じる必要があります。
しかし、信じるとは、期待を押しつけることではないはずです。

僕は、今日も、でっかいリュックを背負います。
それは、「すべきことを達成する」ためです。

もしかしたら、大事なのは、信じることではなく、
「すべきことをやりとげる」かもしれませんね。