植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

アメリカンスナイパー見た。

やっと、アメリカンスナイパー見ました。

悲しくて、苦しい映画でした。

以前、ハートロッカーという映画を見たときも、
同じ悲しみと苦しみを感じました。

僕はきっと、仕事中は、ちょっと変だと思います。
相当な集中力で、全力を使います。
だから、ほかの人より、ちょっと無茶なことが出来ます。

一般の人向けの講演を引き受けていたときは、
月に1日か2日しか家に帰れないこともありました。
そのときには、血圧は220にまでなっていました。
健康診断で、お医者さんに、今すぐ死にますよ、と言われました。
でも、それでも、走り回っていました。

しかも、その生活の方が、なじんでいました。
たまに家で目が覚めたら、「なんでこんなとこにいるんだ?遅刻だ!千歳空港に行かなくちゃ!」と飛び起きたりしました。
あわててスケジュールを見て、ほっとしても、心臓はばくばくしていました。

この忙しい日々は、大変でした。でも、実は、することは決まっています。それさえしていれば、考える必要がありません。
心を戦闘モードにしていたら、論理的に考えるだけでいいんです。
悩みや迷いはなくなります。
もしかしたらぼくは、そこで楽をしていたのかもしれません。
だから、何もない日の、過ごし方がわからなくなったのだと思います。

アメリカンスナイパーや、ハートロッカーの主人公達が、
戦争から帰ってきて、ぼーっとしていたり、いらついていたりしているシーンを見て、ものすごく胸が苦しくなりました。
ハートロッカーでは、最後に、結局主人公は、また戦場に向かいます。そのとき、戦闘用の装備を身につけた彼は、私服の時よりも生き生きしていました。
僕も、間違いなく、そうなっていました。

これは、いいことではないと思います。
だから、極度の仕事は、しないほうがいいと思います。
そしてそれは、もしかしたら、部活や受験勉強にも言えるかも。
子どもががんばってるなあ、と思っていたら、
実は、アメリカンスナイパー状態に陥ってるかもしれません。

いまは、大人向けの講演を極力減らしているので、
昔のような事は減りました。
「大丈夫、血圧も正常です。」