植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

前倒し人生

さすがに、昨日はつらかったですが、
今日はかなり回復しました。

今日は、関東の科学技術高校の子達が来てくれました。
さすがに、ちょっと変わった高校を選んだだけに、
好奇心旺盛で、思考力の高い子達でした。
彼らは、きっと、素晴らしい技術者になると思います。

中には、小学生の頃に僕の本を読んでくれた子もいました。
僕の本が出版されてすぐに読んでくれたのだと思います。
また、広島で中学生の時に僕の講演をきいてくれたという子もいました。
とてもうれしかったです。

最近は、科学の発達がめまぐるしく、
世の中はどんどん複雑になっています。
ですから、僕が社会に出たときよりも、
今の子達が社会に出るときの方が、
知っておかなければいけない事が増えています。
でも、教育システムには大きな変化がありません。
だから、社会に出るのを先延ばしにせざるを得ないのかもしれません。

でも、人生は有限です。
その人生を有効に使うには「前倒し」のほうがいいような気がします。

いま、スーパーサイエンスハイスクールは、大学の研究室レベルの内容を高校でやっています。
これは素晴らしい事だと思います。
また、今日の科学技術高校の子達も、前倒しの授業を受けています。
でも、残念なのが、こういう前倒し授業を受けている子達は、
通常の「受験」には不利です。
でも、そもそも、「受験」や「大学」というものの価値観も、僕が高校生の時とは、かなりちがっています。

ノアが、いくら洪水の危険性を説いても、だれも耳を貸しませんでした。ノアはみんなにバカにされました。
でも、ノアは生物を生き残らせました。
このお話しは、きっと、世の中の変化に対応しようとした人たちの苦労を、抽象的に描いたものかもしれません。

「普通」じゃ無いと、「ちがう」と言われ、攻撃されがちな日本ですが、彼らには、がんばって自分の人生を歩んでいって欲しいと思います。
僕も彼らに負けないようにがんばります。