植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

仲間が増えた。

昨日は、札幌の小学校で学習発表会がありました。
(昔風に言うなら学芸会?)
 
僕が見たかったのは、6年生の劇でした。
見ました。
感動しました。
最初から最後まで、なみだ、なみだです。
 
その小学校の6年生が、今年、植松電機に見学に来てくれました。
その子達が、素晴らしい感想文を送ってくれました。
それどころか、劇を作ったと言うのです。
台本も送ってくれました。
 
夢に向かってがんばる子達が、
親や、先生や、指導者の言葉で傷つき、
夢をあきらめようとしたときに、
その夢を簡単に夢の中で叶えてくれるビジネスに出会います。
最初はうさんくさがっていた子達も、試してみたら、
夢の中で最高の人生を送れて、幸せです。
最初はそれを心配した親や先生や指導者も、試してみたら虜です。
現実の嫌なことなど忘れて、寝ているだけで、有料で夢を満喫できるのです。
やがて、だれも努力しなくなります。
その状態に危機感を感じた「植松専務」が、コンピューターのプログラムを開発します。「DKM?」というプログラムです。
「だったら、こうしてみたら?」です。
(この「植松専務」役の子が、まあ、緑のつなぎに、ワイシャツに、ネクタイに、おまけにめがねまで。しかも、頭ポリポリ。とってもかわいかったです。)
 
その結果、有料夢ビジネスのプログラムが異常をきたし、
まずは、大人達に、自分の昔の姿を見せてくれます。
そこには、夢に向かってがんばっていた自分たちの姿がありました。
そして、子ども達には、未来を見せます。
そこには、他の子の夢を「どーせ無理」で潰している自分たちの姿がありました。
そこで、有料夢ビジネスから目が覚めた子どもも大人も、
他人の夢を奪ってはいけない。潰してはいけない。
他人の夢を応援して支える人になろう。
と気がつくことができる。
という劇でした。
 
だめだ。思い出しただけで泣ける。
 
感想文には、「嫌な人の役も、思いっきりがんばります!」と書いてくれている子もいました。
その通りに、みんなの声が大きかったです。みんなの手足が伸びやかに動いていました。美しかったです。
みんなありがとう。
 
僕は、時々寂しくなります。
僕は、児童虐待をなくしたいです。人の自信や可能性が奪われる状態をなくしたいです。
そのためには、夢が大切です。
そして、夢を実現するには、やったことがない人の「どーせ無理」に負けないで、だったらこうしてみたら?が一番だと思っています。
でも、それをいくら伝えても、
「現実を見たら、夢なんてあったって・・・」
「余裕あるやつはいいよ。成功したからそんなこと言えるんでしょ?」
「あんただからできたんだ。なにそれ自慢?」
「きれいごと」
いくらでも聞こえてきます。
時々、エネルギーがきれそうになることがあります。
 
でも、この劇を演じてくれた子達は、
みんなが「ほかの人の夢を支える人になります」と、
大きな声で宣言してくれました。
僕の仲間です。
 
この子たちを、生んでくれたお母さん、ありがとう。
この子たちを、育ててくれた人たち、ありがとう。
この子たちを、支えてくれている先生、ありがとう。
 
子どもたちに、一言、と言われたけど、
みんなの前にたったら、もう、しゃべろうとおもったとたんに、なみだがこぼれて、しゃべれませんでした。
49歳。経営者。6年生の前で子どものように泣きました。
ありがとう。としか言えないです。
 
夢は沢山あった方がいいです。
そして、自分の代で終わらない夢も持った方がいいです。
なぜなら、自分の次世代を育成する努力が必要になるからです。
「持続可能な社会」という言葉がありますが、
僕はそのためには、自分の代で終わらない夢を、世代を超えて追い続ける努力が必要ではないかなと思います。
 
いつの日か、かならず、児童虐待も、人の自信や可能性をうばうようなことも、戦争もない日がやってきます。
きっと、やってくると、僕は信じています。
だって、仲間がふえたんだもん。
 
みんな、ありがとう。