植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

寒い日に、寒いと言ってるだけじゃあ、北海道なら死にます。

僕はよく、「ロケット開発に成功した」と言われます。
ふむ。たしかに打ち上げに成功してるから、成功かな?
でも、僕は、自分の夢はまだかなっていないと思います。
 
だって、まだまだ先があります。
なにせ、宇宙には果てがないっぽいし。
 
だから、僕は、夢をかなえていないです。
 
そもそも、僕にとっては、宇宙開発は、手段です。
僕は、人の可能性や自信が奪われない社会を作りたいです。
この世から、児童虐待や、いじめや、戦争をなくしたいです。
ぜんぜん、夢はかなっていないです。
いま、夢を実現するための努力をしている最中です。
 
 
僕の言うことは、「理想論」とか「きれいごと」と言われます。
そんなの、夢をかなえた、成功した人間だから言えることだ、と言われます。
でも、僕成功してないし、夢をかなえていないです。
僕は、余裕があって、お金が有り余ってるから、宇宙開発してるわけでないです。
僕は、自分の夢を実現するための、努力をしてるだけです。
 
 
なぜ、「理想論」が、「できもしない絵空事」のように思われるのかな?
だって、理想って大事じゃない。
それは、かくあれかしな姿です。
よりよくの姿です。
それを否定するって事は、よりよくならなくていいのかな?
それって、望みがない状態?
それって、絶望?
「理想論」を、否定的に使うのは、絶望してる人たちかな?
 
かつて、ロシアのツィルコフスキーが、ロケットの理論を打ち立てます。
それは、アカデミーからも笑い飛ばされます。
なにせ、飛行機さえなかった時代です。
もちろん、当時の科学技術では、実現不可能でした。
しかし、現在飛んでいるロケットは、すべて、ツィオルコフスキーの理論に基づいて飛んでいます。
彼の理論に、ようやく科学が追いついたのです。
 
理想とは、届かないからと言って、あきらめるためにあるものではないです。
理想とは、北極星です。
北極星はとても遠いので、人類の現在の科学では到達不可能です。
しかし、北極星があるから、人類は、海の向こうに行けました。
北がわかったから。方向の基準がわかったから、自由に、南へも、東へも行けたのです。
 
 
夢の大切さを説くのは、夢を実現した人ではないです。
夢の大切さを知ってる人です。
未来をよりよくできると信じている人たちです。
すなわち、現実の恐ろしさや、問題点を知ってる人たちです。
 
夢を否定し、理想論やきれい事、と言う人たちは、
現実の恐ろしさや、問題点を、改善したいとも、改善しようとも、改善できるとも思わない人たちです。
現実の問題点を、「問題だ!」とだけ言ってる人たちです。
寒い日に、寒い!と言ってるだけの人たちです。
 
でもね、僕ならば、寒ければ、暖かい服を作ろうとするね。
 
 
もちろん、寒い日に、寒い!とだけ言ってることは、悪いことではないです。(北海道だと、そのままだと死ぬけどね。)
せめて、暖かくしようとしてる人たちの努力を無駄だと言わないで欲しいです。
でも、人間の自由は尊重しないといけないから、
誰かに対して、どうしろ、とか、こうしろ、とか、お前の考えは間違ってる、とか言わないほうがいいね。
だから、やっぱり、「どーせ無理」という言葉に、
負けない人が増えたらいいな、と思います。
 
よりよくを目指す仲間を増やすのが一番です。
みんなで「どーせ無理」に負けないで、
できることをしていきましょう。
がんばろうね。