植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

自分がされて嫌なことを他人にしない。

人を殺すと、その日から、片目を開けていないと眠れない。
 
というのは、レオンという映画の台詞です。
 
人を殺すと、自分も殺される可能性がある。
だから、眠る、なんてできなくなる。
どこにも安心が無くなる。
 
でも、それに気がつかない人がたくさんいます。
 
自分が誰かに殺されないためには、
自分が誰かを殺さないことがもっとも重要です。
そんな簡単なことに気がつけない人は、
思考力がない人たちです。
 
自信が無い人たちは、自分をまもるために、
根拠の無い自己肯定と自己防衛をしなければいけません。
こういう人たちは、ノートレランスです。
まったく妥協しないです。
折り合いもつかないです。
いやったらいや。だめったらだめ。
とにかく、相手を倒さないと、負けだと思い込んでいます。
だから、どんどん攻撃します。
それは、攻撃の応酬につながります。
でも、負けない、と、相手を倒す、はおなじではないです。
 
 
いま、隣にいる人が、いきなり自分を刺すかもしれない。
いま、隣にいる人が、爆発するかもしれない。
と思ったら、もう社会は成立しないです。
それが平気な人たちは、
想像力が足りない人たちです。
自分は暴力をふるえるけど、他人は自分に暴力をふるわない。
と思い込んでる人たちです。
でもね、そう思えるのは、周りの人たちが、「人を殺してはいけない」と思ってるからです。
 
みんなの優しさで支えられる社会のなかで、優しさを捨てた人間が強くなる。
それは、ビジネスも同じだとおもいます。
でもそれは、とっても卑怯なことだと、僕は思います。
 
 
自分がされたら嫌なことを他人にしない。
なんてのは、
幼稚園でならうことです。
そんなことさえわからない人間は、
なんぼ偏差値が高かろうが、なんぼいい学校に行こうが、
社会の敵です。パブリックエネミーです。
 
学校や保護者は、学歴や成績の価値観よりも、
せめて「自分がされたら嫌なことを他人にしない。」
を、徹底して教える場であって欲しいです。
 
でもね、保護者の中には、とっくにダークサイドに落ちてる人もいるわけです。
だからね。義務教育と教員免許制度が最後の砦なんです。
 
せめて、義務教育の先生は、
「自分がされたら嫌なことを他人にしない。」
を、自分のライフスタイルにしっかり取り込んで欲しいと思います。