植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

僕の思考は49年の人生に基づいています。一冊や二冊の本の影響では無いよ。

わりとよく質問されるのは、
「僕の考え方は、どの本を参考にしたのですか?」です。
 
「え?」とおもいます。
 
たしかに、僕は沢山の本を読みます。
そのジャンルがめっちゃくちゃなのは、僕のfacebookを読んでらっしゃる方はご存じかと思います。
でも実は、僕が避けてる本のジャンルがあります。
それは、他人が書く自己啓発的な本です。
僕の知り合いにも、そういう本を書かれる方が多いのですが、
極力、そういう方々の本を読まないようにしています。
なぜなら、僕の思考の個性を守りたいからです。
 
僕の言葉には、他人の本の引用や、他人の行動の引用がほとんど無いことに気付いてくださる方も多いです。
僕は、自分の思考と、自分の経験を伝えたいです。
仮に、僕が、90分の講演を、全編世界の偉人の生き様の説明に徹したらどうでしょう?
それって、僕の講演じゃないよね。読み聞かせです。
(あ。考えてみたら、最近、そういうテレビ番組多いような気がしますね。)
 
49年生きてきました。
その間に、読んだ本の数はすさまじいと思います。
そして、沢山のことを経験してきました。
僕は、自分で思考し、自分で行動します。
そして、自分と同じ目にあう人の力になれればと思っています。
だから、僕の思考の参考文献を紹介するのは難しいです。
 
大学生が僕の部屋に来ると、その本の多さに驚きます。
そして、「おすすめの本はありますか?」
と聞いてきます。
苦労して選ぶと、
「この本のどこが一番大事ですか?」
と聞いてきます。
なんかへんだな、と思いつつも、大事な箇所を教えると、
そこの写メ取ったり、コピーしたりします。
きっと、僕がその本を読んで感じたことを、
彼らは感じないと思います。
 
これって、きっと、受験対策の勉強のせいだと思います。
「はい、ここテストに出るぞー」方式の授業が、
「ヤマ」にのみ注目する若者を作り出すのだと思います。
テストでは「ヤマ」が当たると好成績になります。
でもそれは、実力では無いです。
ヤマが有効なのは、試行回数が少ないときです。
試行回数が多くなれば、結果は平均化されるので、
ヤマは通用しなくなります。
そして、人生は、毎日がテストみたいなもんです。
だから、人生にはテストのような「ヤマ」なんて通用しないです。
 
なんとなく、日本の受験対策型勉強は、
日本人の能力を、ものすごく奪ってる気がします。
もう、ほとんどの企業が学歴なんて気にしてないのにね。
大事なのは、「ヤマ」ではなく、実力です。