植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

アポ無し訪問は困るんです。

僕にはつらいことがあります。
それは、突然人が来ることです。
 
いきなりチャイムが鳴ります。
「TEDxを見ました。会いたいから来ました!」と言われます。
うれしいし、来てくれる行程を考えたらありがたいけど、
困ります。
 
僕は、会社にいるときは、ほとんど、会議か、取材かです。
会社にいないことが多いからこそ、
いるときはびっしりです。
そこに、アポ無しで来られても、物理的に時間が無いです。会えないです。
「今日赤平に行くんです。食事しませんか?」と言われます。
「今日赤平にいく」のは、あなたの都合ですよね?僕の都合は?と思います。
そして、僕は、初対面の人と、いきなり食事できないです。
だって、どんな話になるのかわかりません。
過去の経験では、かなりの確率で、怪しげなビジネスの勧誘でした。
 
ということで、とりあえず、「アポイントのない人とは会えないです。」と伝えると、逆ギレする人もいます。
「せっかく来たのに、ちょっと会うこともできないのか!」
いや、そういわれましても・・・・
ちょっとの基準もわからないし・・・
そういう人に限って、名刺も出さないです。
名前を名乗る程度です。
正体が不明です。
正体が不明な人は、不審な人です。
 
僕が一番不愉快に思うのは、
僕の会社の仲間に横柄な対応をする人がいることです。
「おまえじゃ話にならないから、専務を出せ」とか言う人がいます。
もう、そうなったら、たとえ時間があっても絶対に会わないです。
相手を選んで、自分に歯向かえないものに横柄な態度を取る人は、暴力を使える人たちだと、僕は思っています。
 
 
休日も困ります。
家から出るとき、まず、家のまわりを確認します。
会社の敷地内に入って写真を撮ってる人たちがいます。
ま、それは、まあいいかな、と思います。
でも、僕がその人たちに見つかったら、きっと、
僕のスケジュールは思うようにならなくなります。
だから、僕は特殊部隊のように、周囲を伺います。
窓に近寄っちゃだめです。
暗い室内から明るい外をうかがうのです。鉄則です。
そして、外に出るときも、
玄関から出るときも、完全にカッティングパイです。
(屋内戦闘時に必須のテクニックというか常識です。)
頭の中では、昔のテレビドラマ「SWAT」のテーマが鳴り響きます。
ちょっとおもしろいです。
いや、おもしろがってる場合じゃ無いな。
 
僕も、会いたい人はいます。
でも、僕は、電話さえ心配です。
だって、相手の時間を、相手の都合を関係なく奪う行為です。
だから、まずは、メールでしょう。
手紙よりはメールの方がいいです。なぜなら、相手が返信しやすいと思うからです。
手紙を相手に書かすのは負担を強いてしまうかもしれません。
メールで、自分のことを伝え、安心してもらいます。
その上で、相手に思いを伝えます。
メール便利です。
その上でもしも条件が合うならば、会うことに関しての約束をします。そのときも、いかに相手の時間を有効に使うかが気になります。
 
時々、講演の時、送迎をしてくださる、という方がいます。
ものすごく申し訳ないので、代替手段が無い場合を除いて、
極力自力で目的地に行きます。
だって、送迎って、2往復だよ。
僕自身は、1往復しか経験しないけど、それ以外に、送迎してくださる方は、もう1往復するのです。
僕の目に入る苦労の、倍の苦労があるのです。
そう考えたら、申し訳ないです。
 
 
赤平に帰れても、けっこうはらはらしながら暮らしています。
ちょっと不便です。
もう少し、相手のことを想像できる人が増えたらいいなと思います。
(小学生だって、僕の都合をものすごく考えてくれた、ご丁寧な手紙やメールをくれるんですよ。それができない大人が、思ったより多いのが寂しいです。また、そういう人に限って、行動力があるんだよなあ。)