植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

自分がどうしたいのか?

ポルノグラフィティーの名曲に「アポロ」というのがあります。
大好きです。
でも、カラオケで歌うと悲しいです。
なぜなら、僕はアポロが月にいったときには、すでに生まれていたからです。
(もう一つ悲しいのは、声が出ません。)
 
アポロは、手回し計算機と計算尺がメインの時代のプロジェクトです。
アポロ計画に使われたサターンロケットも、奇跡では無く、
アメリカのロケット開発史を調べると、見事に階段状にステップアップした代物です。(サターン1の1段目は、ジュピターロケットのまわりにレッドストーンロケットをぐるりと並べたものです。)
 
僕は、昔の人が月に行けたのだから、今の僕らはもっとすてきなことができると信じています。
しかし、ある社長さんには、「手回し計算機と計算尺で月まで行けるわけがないのだから、アポロ計画はねつ造だ」と言い切られました。
 
アポロ計画がねつ造だ、という説はあります。
関連する書籍も少なくないです。
その原因になったのは、イギリスのBBCが作ったテレビ番組です。
しかしそれは、BBCお得意の「エイプリルフール放送」でした。
ちゃんと、そのようにテロップも入って放送されました。
しかし、日本では、その「エイプリルフール放送」というテロップを消して放送しました。
その結果、日本では、アポロ計画はねつ造を信じる人がたくさん出ました。
テレビ局の情報操作の恐ろしさを実感できます。
 
月面探査技術が向上し、日本の探査機も、精細な月面探査を行い、過去に人類が着陸した痕跡も撮影されています。
月と地球との距離を測るレーダーも稼働しています。(月面にレーザー反射板があります。)
アポロ打ち上げの時の振動は、多くの地域で地震計に計測されています。

もちろん、ロケット開発に関わる人間の中に、アポロ計画ねつ造を信じる人はいないでしょう。
 

最近の研究で、ピラミッドも人間が作ったらしいということがわかってきたそうです。
とんでもない大きさの石を動かす方法も、文章で残っていたそうです。

ムー好きの僕にとっては、超古代文明や、宇宙人との接触の可能性が減っていくことは残念なのですが、人間意外とすごい!ということを知ることができるのはうれしいです。
 


ともすると人間は、自分の自信を守るために、
自分が知らないことを、「知る必要も無いことだ」と否定します。
自分ができない事を「やる必要も無いことだ」と否定します。

自分が無理だと思うことを、「できるわけがない」と否定します。

でもそれは、なんの生産性もありません。
 


自分が知らないことと出会ったら、知ればいいです。
ヘウレーカ!の喜びがあります。

自分ができない事は、やってみればいいです。
知識が増えます。できることが増えます。

その喜びを、小学校の低学年の時には、感じていたはずです。
 


最近の傾向として、理系の学生には、ある問題を感じることがあります。
機械系の子に、電気の話題を振ると、
「自分は機械系なんでわかりません。」と言います。
電気系の子に、機械の話題を振ると、
「自分は電気系なんでわかりません。」と言います。

自分の知ってる範囲以外の事に、関わろうとしません。

そういう人たちの成長率は、とても低いです。



残念です。
 
アポロが、月に行ったとか、行かないとか、は、あんまり重要ではないです。
大事なのは、自分がどうしたいかです。
僕は、月面探査をしたいです。火星にも行ってみたいです。
僕にとっては、アポロが残した記録は、月に行くための貴重な資料です。

いや、なんでこんな事書いてるかって
「オデッセイ」見てきました。いい映画でした。