植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

人間は褒めた方が伸びます。ただし、甘やかさないように。

最近、「褒めると子どもがダメになる」という意見を見かけます。
中には、その上で、体罰が「必要」という意見もあります。
 
まず第一に、暴力は違法です。
教育目的であっても、暴力は許されないです。
言うことを聞かないから、暴力や痛みで記憶させる教育が「必要」というのなら、社員教育でもそれは「あり」ですか?
校長先生は、教員が言うことを聞かなかったら、殴っていいと?
 
僕は、教育には体罰は不要だと思っています。
 
 
次に、「褒めると子どもがダメになる」のか?
おそらく、褒めるの定義がちがうような気がします。
 
褒めると、甘やかすは、かなりちがいます。
どこがちがうのか?
 
褒めるは、行為や存在を肯定することです。
甘やかすは、危険や失敗から遠ざけることです。
全然違います。
 
子どもに、経験をさせなかったり、危険や失敗から遠ざけると、
子どもは問題を解決できなくなります。
それは、子どもにとって、たしかに「ダメ」なことかもしれないです。
(ただし、僕は「ダメ」という表現は曖昧すぎると思います。)
 
でも、自発的な行動や、主体的な行動や、挑戦を褒めることは、
発展や向上につながると思います。
 
僕は、子どもを褒めます。
なにかができたら褒めます。なにかをやったら褒めます。
一緒に給食を食べるとき、食べっぷりがいいと褒めます。
ピーマン食べたら、褒めます。
牛乳飲んでも褒めます。
そうすると、子どもは、牛乳パックのつぶし方を教えてくれます。
教えてくれるから、さらに褒めます。
やさしいね。気が利くね。いろんなことできるね。すごいね。
と、褒めます。
「そんなこと、できて当たり前だろ!」なんて、
当たり前のことは言わなくていいです。
 
ただし、僕は、なにもしないことは褒めません。
できることをやらないのも、ほめません。
でも、怒りません。
どうやったらできるかなと考えます。そして試します。
 
人生は、経験が多ければ多いほど、豊かだと思います。そして、自信が増えます。
だから、失敗だろうが成功だろうが、経験を増やす方向がいいと思います。
でも、命令や強制による経験だけでは、命令と強制が無いと何もしない人を生み出す可能性があります。
命令と強制の経験の場合、命令に従わない主体的な行動を取ると怒られることもあります。
そうすると、主体的な行動ができなくなる人もいます。
それでは、自信が増えません。
その結果、他人の自信を奪ったりするようになる事があります。
 
だから僕は、褒めます。甘やかさないです。いろんな経験をさせます。
強制や命令ではない方法で、経験を増やすよう努力や工夫します。
それはきっと、子ども達にとって、プラスになるんじゃないかなと、
僕は信じています。