植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

ゆくゆくは民間の宇宙開発の歴史を学べる科学館を作りたい

土曜日のロケット体験教室には、
遠くは宮崎やら福岡から、日本中から沢山の人が来てくださいました。
 
天気は、雨でしたが、ロケット打ち上げ時には雨も上がり、
ほぼ無風でのロケット打ち上げとなりました。
 
まっすぐ上に上がっていくロケットは、とても綺麗です。
パラシュートが展開した後は、とってもメルヘン。
 
会社の仕事の都合から、
普段は、学校単位か、20人以上でないとできない見学ですが、
覚悟を決めて、偶数月の第一土曜日を実験的に解放してみています。
さすがに、予約無し、というのが、目下の最大の不安で、
何人来るのかわからない恐怖と常に戦う羽目になっています。
なんらかの形での、人数の制限をしようとおもっています。
と同時に、人数を制限できれば、
もっと頻度を上げて開催できるかな、と思っています。
 
現段階では、通常の仕事をしながらの対応なので、どうしても、休日は見学に対応出来ません。
でも、できれば、休日も対応出来るようにしたいなあ、と思っています。
 
いま来てくださっている皆さんは、
この休日見学のための、貴重なデーターの人達です。
本当にありがたいことです。
 
いまのところ、最大の申し訳なさは、
僕の体が一つしか無いので、
すべての皆さんと存分におはなしができないことです。
せっかくきていただけているのに、申し訳ないです。
この問題を改善するためには、
晩ご飯一緒にたべて、宿泊パターンかな。
(昨年、晩ご飯、は試験的にやってみましたが、
それでも、あんまり十分にお話しできたかは微妙でしたので、
宿泊パターンも試してみようかと思います。)
 
できれば、年中無休で対応出来る、民間宇宙開発科学館のようなものにしたいと思っています。
宇宙開発が国家事業になる前の段階の宇宙開発の歴史を学んだり、
できると同時に、ロケットも作れて飛ばせちゃう科学館。
実績と経験はかなり積み上げてきたつもりです。
 
どんなビジネスも、
誰かと同じ技術では、「安い×沢山」の勝負しかできません。
 
確かに、いまは、素晴らしい材料が民生レベルで手に入りますから、昔よりは低コストにロケットを作れます。でもそれは、
自分の努力ではないです。そして、結局は「安さ」の勝負です。
そして、現在の日本で最もコストを押し上げるのは、人件費です。
どこでも同じ材料が手に入るなら、人件費が安い国が有利になってしまいます。(目下のところ、識字率の高さと人件費の安さで、北朝鮮は最強ではないかと思います。)
 
相手と同じ土俵に自ら進んで乗るのではなく、
自分の土俵を作るのが一番です。
 
僕は、宇宙開発は、人材育成に効果があると信じています。
そして、宇宙開発で育った人材は、様々な産業を強くすると信じています。
より高く、より速く、より強く、より軽く。
矛盾する命題を乗り越える喜びを、宇宙開発はセットで持っています。
 
僕は、宇宙開発と教育を結びつけることに価値を見いだしています。