植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

奇跡は余計なことしたら起きる。

ガールズアンドパンツァーの映画を見ました。DVDだけど。
 
まあ、細かいところが凝りまくりです。
なんでも、作ってる人達が、勝手にこだわってしまったそうです。
その結果、ものすごい密度の映画になってしまいました。
 
以前働いていた会社では、
「奇跡は仕様書に書かれていない」という言葉がありました。
奇跡は、お人好しが、余計なことをしたときに起きるそうです。
まったく、そうだよなあ、という経験を何度もしてきました。
 
逆に、
「そこまでする必要あるの?」
「なにむきになってんの?」
「余計なことしたら損をする。」
という言葉では、奇跡は起きないです。
それどころか、他と差別化ができなくなり、
勝負所は、安価しかなくなります。
それは、つらい勝負です。
 
安いから、沢山売らなければいけなくなって、
沢山作るから忙しくて、
金銭的にも、時間的にも余裕が無いから、
新しいことをためしたり、くふうすることもできなくなって、
それでも、ひたすら忙しいから、仕事してる気分にはなって・・・
でも、その道の先は、真っ暗闇。という状態になってしまってる人や企業は少なくないです。
 
その絶望の道から抜け出すのは、そんなに難しくないです。
売り上げを落としてでも、利益率を改善する努力をするといいです。
一時的に、支払いが苦しくなります。でも、そこを乗り切れば、
そのあとは、改善できる仕事環境になります。
 
すなわち、利益率の向上とは、時間あたりのアウトプットを増やすことと同じです。
重要なのは、時間をいかに有効に効果的に使うかです。
そこに意識を持っていければ、人生がよい回転になると思います。
 
でも、要注意なのは、節約と効率化は違うということです。
節約は、支出を減らすだけです。
効率化は、投資に対して得られる成果を上げることです。
 
時間を有効に使おうとした結果、企業の勉強会などに参加するよりも、自分一人で本を読んだりしてる方が効果的だ、に陥る人もいます。
でも、実際には、人間ほどイレギュラーな存在は無く、
人間と関わると、いろんなことを考えることになります。
そして、自分が求めていないことに出会うことがあります。
それこそが、奇跡の可能性を含んでいます。
自分の想定の範囲内には、奇跡はないです。
自分の、想定の範囲外の、イレギュラーのチャンスも重視すべきだと僕は思います。
 
奇跡は、仕様書には書かれていません。
奇跡は、余計なことしたら生まれます。
 
人生を、ショートカットするよりも、
人生を、沢山寄り道した方がいいです。
 
余計なことをしていきたいものです。