「便利」を何に使うのか。
人類は、社会の問題を解決する努力を積み重ねて進化してきました。
そういう人類の努力のおかげで、暮らしは便利になってきました。
でも、その「便利」の使い方には、2通りあります。
一つは、「楽をする」
もう一つは、「便利を使って、いままでできなかったことをやる」
です。
「楽をする」を選んだ人たちは、科学の発達とともに、
できないことが増えていきます。
すると、してもらわないといけなくなります。
すると、お金を払わなければいけなくなります。
「いままでできなかったことをやる」を選んだ人たちは、
できることが増えていきます。
すると、それは、節約になります。仕事にもなります。
朝、自動車のエンジンが一発でかかるのも。
雪道でも、なかなか車がはまらなくなったのも。
携帯電話が便利になったのも。
昔なら助からなかった病気が、治るようになってきたのも。
「便利」を「できなかったことをやる」ために使ってきた
人たちの努力の蓄積です。
しかし、「便利」を「楽をする」ために使った人は、
そういう「便利」のありがたみさえも、金で買えるものとしか思わず、しかも、金を出す方がえらい、と思いがちです。
便利を、なんのために使うのかで、僕らの人生の価値は変わってくるように思います。
ぼくは、便利を、「できなかったことをやる」ために使います。
そうしたら、できることが増えました。