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植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

今月の「子どもの科学」は買いだ!

子どもの科学 9月号
 
なんと、二宮先生の紙飛行機の連載が、今回で最終回。
49年間ありがとう最終回スペシャルです。
 
思い起こせば、小学生の頃、二宮先生の紙飛行機集という本と出会います。
当時は、文房具屋で、スチロール製で、プラスチックのおもりを付けて飛ばす飛行機が売られていました。
結構飛ぶのですが、でも、それは、お金がかかります。
欲しかったけど、なかなか手に入らないものでした。
 
ところが、二宮先生の紙飛行機集は、770円という、当時としてはかなり高い本だったけど、40機以上の飛行機が掲載されていました。しかも、トレーシングペーパーで写し取れば、何度でも作れる、とまで書かれていました。コピーを推奨する本って・・・
しかも、この飛行機が、とてつもなく飛びました。
中には、世界大会で1位になった機体まで・・・
僕は、この本のシリーズに夢中になりました。
もったいなかったので、切り抜かなかったので、オリジナル版が現在も残っています。
 
気がつけば自分も50歳。10歳の時に出会った二宮先生の本のおかげで、航空力学や流体力学を学ぶことが出来ました。
二宮先生には、本当に感謝です。
 
二宮先生の影響を受けた人は、僕だけでは無いです。
ものすごい大勢が影響を受け、紙飛行機もどんどん進化しました。
最初の頃に機体と、今の機体を比べると、設計の考え方がものすごく違っていて、今の機体の方が、それはもうよく飛びます。
でも、今の機体は、胴体がとても細く、華奢です。
初期の機体は、ごつくて丈夫です。
僕は、このごつくて丈夫な機体に育てられたような気がします。
 
最近、プラモデルも、どんどん部品が細かくなって、再現性は高くなってるけど、あきらかに、初心者向けではないです。値段も尋常じゃないです。
これでは、底辺拡大には成らないです。
僕は、紙飛行機も、もっと多くの子ども達が楽しんだらいいなあと思っています。
そう思って、一昨年、超絶スゴ技!という番組に出させていただきました。
1m四方の細い空間で、20mの直線飛行をする紙飛行機の競技でした。
僕が強く意識したのは、子ども達が簡単に作れる機体でした。
競技の結果は、惜しくも負けてしまいましたが、
僕は、この「直線競技」なら、屋内で出来るなあ。と思いました。
体育館とか、広場とかじゃなくて、学校の廊下とかでできます。
そういう場所で、広まったらいいなと思ったのですが、
残念ながら、超絶スゴ技の視聴者は、子どもではなかったようです。
 
飛べフェニックスという映画があります。
砂漠に墜落した飛行機を、生き残った人達が修理して飛ばす、というお話しです。
そのとき、中心的に活躍したのが、飛行機設計者という人でした。
ネタバレになりますが、その設計者は、ラジコン機メーカーの設計者だと言う事が、途中で発覚します。
とたんに、みんなが、「なんだ、おもちゃかよ!本物じゃないのかよ!」と、その設計者の言う事を信じなくなります。
でも、その設計者は言うのです。「模型も、本物も、同じ理論で飛ぶんだ!」
そのシーンで、僕は泣きました。
 
僕は、紙飛行機が大好きでした。
でもそれは、学校の先生からも、友達からも、否定されました。
学校のテストに関係ないからやめなさい。
いまだにそんなことやってんの?子どもっぽい。
それは、とてもつらかったです。
でも、やめないでいたら、本物の飛行機やロケットが作れるようになりました。
やめなくて、本当に良かったです。
 
たかが紙飛行機とあなどるなかれ。
二宮先生の紙飛行機は、本物の飛行機設計者への道です。
ぜひ、沢山の人に楽しんで欲しいです。
 
ちなみに、紙飛行機は、飛ばしては、調整しては、飛ばす、の繰り返しです。
やったら歩きます。健康になります。

子供の科学 2016年 09 月号

子供の科学 2016年 09 月号