植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

最初から一人前なんてあり得ない。だから修練しよう。

絵描きになりたかったけど、絵じゃあ食えないからあきらめた。
 
というような人は少なくないです。
 
でも、仕事としてはじめて、いきなり食える事が保障されるほうが、本当は異常です。
 
新入社員と言う人達は、会社から見たら、本当は負担でしかありません。
業種によっては、給料の半分も仕事しないかもしれません。
でも、成長することで、給料に見合った能力になるだけです。
だから、成長しないうちにやめられるのが、企業にとってもっとも損なことになります。
この損を減らすためにはどうしたらいいかというと、
成長をあてにしない仕事をさせるのがいちばんです。
置き換え可能な、だれでもその日から即戦力、という仕事なら、
企業の損はかなり減ります。
でもそれでは、企業も、その人も発展しないです。
 
僕は、社会の成長は、マンパワーの成長だと思っています。
それは、人間の能力と時間のかけ算です。
日本は、人口が減少する時代ですから、働く時間は減っています。
ということは、日本の経済成長を真剣に考えるなら、
個々人の能力の向上を真剣に考えるべきです。
 
同時に、働く人達も、自分を含めた人間の成長の価値を
真剣に考えるべきです。
自分の能力への投資はしたほうがいいです。
そして、投資するために稼ぐ努力もした方がいいです。
 
たとえば、絵が好きなら、絵を描くといいです。
儲からなくていいから、金にならなくていいから、
他の事でお金を稼ぎながら、描いた方がいいです。
そうしたら、だんだん能力が向上してきます。
そのうち、食えるようになるかもしれません。
ピカソだって、ゴッホだって、最初から売れたわけないじゃん。
 
いきなり一人前、なんて、ありえないです。
そして、「どうせ自分は半人前だから、働けないんだ。」ではなく、
「最初はみんな半人前なんだ、だから、修練するんだ」という
ガッツがあったほうがいいです。
というか、人間は永久に一人前にならないと思った方がいいです。
昨日の自分に負けない努力をしていたら、一生成長できます。