植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

嫌な人に負けないために。

僕は、飛行機に沢山乗ります。
だから、マイレージカードが黒いです。
おかげで、常に、ファーストクラスの対応をしていただけます。
 
飛行機の搭乗手続きも、別なレーンから入れます。
そのレーンでも、することは、他のレーンと変わりません。
でも、違いがあります。
そこで働く係の方達が、みんな、すばらしくにこやかで丁寧で上品です。
 
ずーっと、その違いを疑問に思っていたので、
僕以外にお客さんがいないときには、
なるべく、「なぜ上品なのか?」を質問するようにしています。
でも、たいていは、「そんなことないですよー。えへへへへ。」でごまかされてしまうのですが、
ようやく、比較的ちゃんとした答えを得ることが出来ました。
 
特別扱いレーンの手荷物検査の係の人が上品な理由は
(1)お客さんとの接し方がよい人が選抜されている。
(2)接するお客さんが上品なので、比較的嫌な思いをしない。
だそうです。(もちろん、空港ごとに違うと思いますが。)
「ふふふふふ、思った通りだ。」(SETの村祭りのコント風に)
 
時々、空港のカウンターや、駅で、大声を上げている人がいます。
働いている人を捕まえて、怒鳴りつけています。
でも、そんなことしても、飛行機の遅れは取り戻せないし、
電車もはやくは動きません。
重要なのは、「最善を尽くす」です。
もしも急いでいるなら、違う方法での移動を考える方がいいです。
僕は、飛行機や新幹線が遅れそうだったら、
即座に、違う移動方法に切り替えます。
切符の払い戻しなんて、後からでも出来ます。
そうしないと、スケジュールを守れないです。
(以前、航空会社が提示した代替手段を信じたら、ものすごく時間がかかったどころか、他にもっと速い移動手段があったことを知り、がっかりしました。だから、その後は、自分で調べて判断しています。)
 
人間は、怒られたり、怒鳴られたりしたら、体が防衛します。
アドレナリンがでて、興奮状態になります。
そうなると、正常な判断ができなくなります。
先日も、身なりのしっかりした女性が、空港内の案内の女性を捕まえて、罵声を浴びせていました。
「あなた、そんな働き方でいいと思っているの!」
「親の顔が見てみたい」
「仕事をなめてるんじゃないの!」
「どうおもってるの?返事をしなさい!」
を、繰り返しています。聞いてる方が具合悪くなります。
とりあえず、その人に道を尋ねるふりをしたら、そのおばちゃん(あ、丁寧な表現を忘れてた)は去って行きましたが、
文句を言われていた女性は、顔色が青ざめて、手が震えていました。
おそらく、彼女は、このあとは冷静な対応が出来ないと思います。
 
世の中には、嫌な人がいます。
たいていは、「協議」が出来ない人です。
自分の都合だけを相手に押しつけて、
自分が良ければ、ほかの人が苦しんでもしょうがない。という人です。
または、「教育(自慢)してやる!」人です。
自分以下を作ることで、自分を守る人は、必要以上に人に説教をしてくれます。(しかも、内容は自慢なので、時間の無駄です。)
こういう人達に共通しているのは、
「自分より強い相手には、絶対にやらない」です。
この人達がけんかを売るのは、相手が歯向かってこないことがわかってる時だけです。
(市役所の窓口のひととか、先生とか、お店の人とか・・・)
相手によって、態度を変えるなんて、とても卑怯な人種です。
 
そういう人に関わると、自分もそうなってしまうかもしれません。
だから、僕は、そういう人と関わらない努力をします。
 
でも、関わらざるを得ない人もいると思います。
そういう時は、それぞれの職場に、そういうときの対応マニュアルがあると思うので、それに従ってとりあえず乗り切ってください。
で、大事なのは、そのあとです。
心の中が、いらだっているのを、抑えることが大事です。
僕は、感動できるような、映画やアニメを見ます。
信頼とか、愛情とか、優しさとかが、「あたりまえだ」の世界と関わります。そうすると、すさんだ心が回復します。
未来少年コナンは、とてもいいです。
ほかにも、いいお話しは沢山あります。
信頼と友情なら、ブラックホークダウンかな。バンドオブブラザーズもいいです。(戦争映画だから、視聴注意です。)
(太平洋戦争を描いたパシフィックは、心がすさむかも。)
 
だから、やっぱり、映画とか、アニメとか、音楽でもいいです。
とにかく、沢山のものと触れておくと、
いざというときに、それらが心を支えてくれると思います。
 
最近、本も読まない。アニメも見ない。映画も見ない。という若い人が増えていますが、そういう人は、いざというときに、
自分の心を守ることが難しいかもしれません。現実に押しつぶされるかもしれません。
 
だから、いい作品を沢山見て欲しいと思います。
きっと、強くて優しい人になれると思います。
(僕はもっぱらDVDですけど。映画館に行く時間があんまりないもんで・・・)