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植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

誰かに勝つことで得られる優位性ではなく、自分の能力向上の喜び。

僕は小さい頃から勝負事が嫌いです。
運動会の徒競走も嫌でした。
だから、いつもびりっけつです。
僕は、にこにこしながら、びりっけつだったそうです。
でもそれは、小学校では許されませんでした。
先生に、「笑うな!」「もっと真剣にやれ!」と怒鳴られました。
 
当時、僕よりも足の遅い子がいました。
その子は、いつも必死に走っていました。
僕は、その子を抜くのが嫌でした。
でも、「抜け!」「追い越せ!」と怒鳴られました。
しょうがなく、追い越しました。
その子は、ものすごくがっかりしていました。
そして僕は褒められました。
「やればできるじゃないか!」「よくがんばったな!」
でも、僕は、うれしくなかったです。
なぜなら、びりっけつの子が怒られていたからです。
「もっとまじめにやれ!」って。
 
僕は、小学生の頃から、父さんの手伝いで、かなりの力仕事をしていました。
家の屋根の雪下ろしは、僕の仕事でした。
だから、腕力や背筋力はかなりあります。
筋力と言うよりは、全体の重さの使い方が上手なのかもしれません。
だから、高校生になって、柔道の授業が始まったら、
僕は負けなくなりました。
スポーツが得意な子には、それがおもしろくなかったようで、
ムキになって攻撃してきます。だから僕は、その子を倒してしまいました。
そうしたら、その子はものすごく悔しがりました。
そして、休み時間に、トイレに呼び出されます。
その子の仲間が「おまえ、生意気だぞ」と文句を付けてきます。
その子は、体育大会などで、選手宣誓をしたりしていました。
スポーツマンシップにのっとり・・・」
スポーツマンシップって、なんだろな?と思いました。
 
僕は、自転車が好きでした。だから、一人で自転車を改造して、
遠くまで行っていました。
その頃の僕の愛車は、片倉サイクルのシルク号です。
父さんが、どうせならいい自転車を買え、と言って買ってくれた自転車です。
一人でのサイクリングは、つらいです。
話す相手もいません。苦しさも自分一人で受け止めます。
だれも励ましてくれません。
いつでも、自分の意志でやめられます。あきらめられます。
でも、僕は、それと戦う練習をしてきました。
それはいま、人生でものすごく役にたっています。
 
僕は山歩きも好きです。
一人で、地図とコンパスをもって、山に入ります。
道なき道を歩くのが好きでした。
いくらでも迷えます。それを乗り越えるのが楽しかったです。
この経験も、今の人生にとても役にたっています。
 
僕は、誰かと自分を比べて、自分の方が勝ってることで得られる優位性から生じる安心ではなく、自分の能力が増える喜びを知っています。
だから僕は、誰かに勝つ必要がありません。
僕は、誰もが理解しやすいわかりやすい目標やゴールを必要としていません。
僕は、目の前ににんじんがなくても走り続けられます。
 
それは、一人ぼっちの修練の経験があるからだと思います。
ただし、これにも欠点はあります。
僕は、団体行動や集団行動がとても苦手です。
そして僕は、命令がとても苦手です。
僕は、一般的なリーダーとしては、とても不向きだと思います。
でも、その結果、部も課も役職もない植松電機ができあがりました。
まあ、この仕組みにも問題がないわけではないですが、
おそらく「普通」の会社じゃないからこそ出来てることもあるのだろうと、僕は思っています。
だから、結果オーライ、ということで。