植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

興味と好奇心と思考力を失うと、大変なことになる。

昨年、北海道で悲しい自動車事故がありました。
法定速度を大幅に超えた車が、赤信号を無視して交差点に進入し、軽自動車と衝突しました。
 
しかし、事故を起こした車の運転手は、
「速度超過していない」「青信号だった」と主張しています。
 
少し昔におきた殺人事件では、残酷な事をしていても、
「殺す気はありませんでした」
「死ぬとは思いませんでした」
と主張した人もいます。
 
いじめで悲しいことがおきた学校では、
「知りませんでした。」
「気がつきませんでした。」
と、記者会見でしゃべる校長をよく見かけます。
 
気がつきませんでした。
知りませんでした。
わかりませんでした。
そうなると思いませんでした。
 
これでは、
周囲に対する興味や関心が低く、
自分の行為の結果を予測する能力が低い人は、
めちゃめちゃ危険な人ということになります。
 
残念ながら、興味も好奇心も、思考力も、
現在行われている、受験対策の暗記型テスト勉強と相反するものだと、僕は思っています。
点数だけに注目した学力向上に力を入れすぎると、
危険な人間を作り出してしまうかもしれません。
 
昔、「愛がゆく」という漫画がありました。
未来人が攻めてきます。そして、現在人をある機械の前に立たせます。
すると、その機械が、その人間を評価して、額に点数を焼き付けます。
未来人は、その点数を基準にして、「社会のためには、何点以下は不要」となったら、ぼんぼん処理していきます。
その評定は、心の優しさよりは、頭脳や成績を重視しているように見えました。
僕はその漫画を見たときに、本当に怖くなりましたが、
学校のやってることとおなじだなあ、と感じたものです。
 
小学生の頃に、みんなで手つなぎ鬼とかしてあそんだのに、
中学生になったら、成績がいいか、悪いかで、階層が出来ていきました。平等にはあそべなくなりました。
悲しかったです。
 
社会に出たら、学校の成績なんてどうでもよくなります。
興味と好奇心と、思考力は、強い価値になります。
だから、興味と好奇心と思考力を奪われないように気を付けて欲しいです。