植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

グランツーリスモはいい!

グランツーリスモという、車を運転するゲームは、ゲームと言うよりはシミュレーターです。
 
基本的には、ゲームとして、初心者の方もやりやすくするために、様々なアシストがついています。
たとえば、スリップを防止するためにタイヤのグリップをあげてくれたり、カウンターステアを自動的に当ててくれたり、アクセルを自動で緩めてくれたり・・・
最初は、それらのアシストがあるから運転がとても楽です。
だから、とにかく、エンジンのパワーアップするのが楽しかったりします。どんな車もおもしろく運転できます。
でもやがて、連続したコーナーのコースや、悪路では、それらのアシストを外した方が早く走れることに気がつきます。
しかし、運転はどんどん難しくなっていきます。
でもそれが、快感になっていきます。
(このあたりで、もう足抜け出来ない感じ・・・)
 
で、僕の一番のお気に入りは、フェラーリF40。
その後ろ姿のかっこよさに魅せられて、乗ってみたものの、
まあ、すさまじく敏感な車です。
アクセルオンでもオフでもスピン。
他の車に接触したら、かなり一方的にコースアウト。
なんとも不安定ですが、その分、運動性能や回頭性能は高いです。
だから、うまく走らせると、とっても早い。
でも、そのうまく、が難しい。
だから、おもしろい。
常に、薄氷の上を走るかのように、びくびくしながら、
ハンドルの反力や、タイヤのスキール音に感覚を集中して運転しないといけません。
(現在は、ランチアストラトスで練習中です。こいつもひどい。現在は、コーナーごとにスピンしてます。)
 
でも、そのおかげは、確実にあります。
北海道の冬と言えば雪道。
それはもう、とっても滑りやすいです。
そこで大事なのは、慌てないこと。スリップし始めの最初のわずかな動きを打ち消すこと。
それの練習に、グランツーリスモは最適です!と思います。
実際、間違いなく、車のお尻が滑り出したときのカウンターステア
グランツーリスモで上手になると思います。
 
車の限界挙動は、日常では体験できないです。
だから、専用のコースで体験したりするツアーもあるけど、
なかなか参加できないです。
だったら、飛行機でさえ、操縦訓練にシミュレーターを使うのだから、自動車だっていいんじゃない?
 
僕は、グランツーリスモの、町中版とか、一般道版もあってもいいのになあ、と思います。
競うのは速度では無く、安全性や、反応速度かな。
これを、免許更新時にやったらいいんじゃないかな、と思います。
 
僕が一番不思議なのは、免許更新時に、実技がないことです。
一方的にお話しをするだけで、僕らの能力を確かめようとしません。
それでは、免許取得時の能力が維持されているかどうかを、確かめられないです。
それをやれば、運転に向いていない人を早期に発見できるのでは無いかと思います。(若い人でも、向いてない人はいます)
 
グランツーリスモ。ぜひ、ハンドルコントローラーと一緒に。

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