植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

尊敬と尊重のためには、人として接する事が大事かも。

今日はこれから沖縄へ。
 
沖縄に10時について、
14時45分の飛行機で帰ります。
 
沖縄滞在、4時間45分。
 
銀河鉄道999みたい。
(わからない人は、銀河鉄道999を見るように。)
 
問題は、北海道。
今日の夜に北海道に帰る予定だけど、
果たして飛行機は着陸できるかな。
 
今日は、沖縄の工業高校でお話しをさせていただけます。
 
先日は、岡山の工業高校の子達が、植松電機に来てくれました。
 
ちょっと驚いたのは、その子達の朗らかさです。
 
実は、工業高校は、少なからず、「自分なんて・・・」な子がいます。
なぜなら、中学校の進路相談で、「お前は普通高校無理だから、工業に行け。」という指導をする先生が少なくないからです。
そういう進路指導をされてしまった子達は、
「こんな学校にきちゃったから、俺の人生なんて・・・・」と
捨て鉢になってしまうことが少なくないです。
そして、そういう子達は、「来たくて来た子」をやっつけてしまいます。
 
同じ事は、その地域に於ける「底辺高校」と言われる学校でも生じます。
 
そして、大学でもおきます。
 
僕は、北見工業大学に行きましたが、もっといい大学に行きたかったのに、そこに落ちてしまって、北見工業大学にきてしまった人達は、「こんな学校に来てしまった段階で、俺の人生は・・・」に落ちいっていました。
 
この原因は、周囲の努力しない大人の差別と偏見と自慢に満ちた学歴信奉と、偏差値や進学率ばかりが注目される学校のランク付けにあると思います。
 
現在努力している人達は、どの学校を卒業したかなんて自慢しません。
でも、現在努力していない人達は、過去の栄光にすがります。
だから、50歳を越えても、いまだに「どこそこ高校(その地域の進学校)の出身だ」を自慢する人もいます。
おそらく、その学校を卒業したあと、鳴かず飛ばずの人なのだろうと思います。
そういう人達は、学校のランク付けをなくそうなんて思わないです。
 
世の中には、自分以下を作ろうとする人達がいます。
「お前なんて・・・」「お前なんかに・・・」の人達です。
そういう人に負けて、「自分なんて・・・」になって、
努力をやめてしまうと、その人達の思うつぼです。
そんなの悔しすぎます。
 
だからこそ、「お前なんて・・・」「お前なんかに・・・」といわれた時こそ、「自分なんて・・・」にならないように、
踏ん張った方がいいです。
と、僕は思っています。
 
ちなみに、岡山の工業高校の子達が朗らかだった理由は、
おそらく、先生です。
 
先生達が、先生を演技していませんでした。
大人として、個人として、生徒とごく普通に接していました。
そこには、支配も強制もなく、お互いの尊重がありました。
(もちろん、集団行動をするためのアドバイスとしての指示はありますが、それも強制的とは感じられないものです。)
 
生徒に言う事をきかせるために、先生という立場を演技して、
権力や立場という強制力を行使すると、
そこには、心はなくなるかもしれません。
 
ときどき、「生徒になめられないために」と、威嚇したり、
強制したりする人もいますが、そういう人は、なめられます。
でも、「俺を尊敬しろ〜〜〜!」なんていうのは、ちょろい悪役です。
生徒に尊敬されたければ、尊敬される行動をとるべきです。
 
こういう事を書くと、また「現場のことをわかっていない」という先生もいらっしゃるかと思いますが、僕は、いろんな学校のいろんな先生と生徒を見ています。
だから、ちゃんと、尊敬と尊重が成立している先生と生徒を知っています。
そういう先生は、僕個人としても、「素敵だなあ」と思えます。
仲良くなりたいと思える人達です。
そういう人が、増えたらいいなあ、と思います。