植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

保安検査をスムーズにしたいね

現在、羽田空港第二ターミナルの69番。いやー。遠いわ。
 
空港の保安検査場で、いい年をしたおじさんが、「国際線でもチェックされなかったのに、なんでここでチェックされるんだ。検査に差があるのはおかしいだろ!」と声を荒げていました。
 
わざわざ、国際線でも、というからには、
自分は旅慣れてるんだ、ということをアピールしたいのだと思いますが、僕の経験ではアメリカの保安検査場は日本の比じゃないくらい厳しかった記憶があります。おまけに、検査するおばちゃんの腰にはM19コンバットマグナムが・・・
もう、なんでも見せます、という気持ちになりました。
アメリカの人達は、さっさとベルトを抜き、靴を脱ぎ、上着も脱いで検査にそなえています。
 
日本の保安検査で、時間がかかって文句を言う人はけっこう目にしますが、
自分が乗った飛行機で爆弾が爆発したり、ハイジャックが起きたら、おそらくは「保安検査なにやってんのよ!」と思うでしょう。
 
問題なのは、保安検査を受けるための準備が周知徹底されていないことです。
だから、「キンコーン」と光って、そうしたらすごい時間がかかります。
以前、釣りの人がよく来ているポケット一杯のベストを着ているおじいちゃんが検査に引っかかり、全部のポケットからいろんなものを出そうとしています。先が見えないほど時間がかかりそう。
それなら、ベストを脱いで検査した方がいいです。
 
以前、あるもののチェック作業をしているとき、
「しっかりしらべると時間がかかるから、俺は時間がかかるんだ」と言う人がいました。
僕はその人より、遥かにはやくチェックできていました。
ということは、その人から見たら、僕は「いいかげんに」チェックしてるってことかよ、と思いましたが、そこはそれ、大人ですから。
 
世に職人とよばれる人達がいます。
その人達は、たいてい作業が速いです。でも、すべきことを省いて速くしているのではなく、すべきことを素早くやっています。
二重チェックをなくしたりとか。
 
たとえば、手荷物を預けるとき、
手荷物検査の人に「バッテリーその他もってないか」とさんざん聞かれて、X線検査して、それから2m先にあるカウンターで、また同じ事を聞かれます。
これは、ムダだろう、と思います。
時間にして15秒程度かと思いますが、それでも、それを人数分だと思えば、かなりの時間を生み出せるはず。
 
保安検査場の人が、もしも、「他の検査では大丈夫だった」
と声を荒げる人がいたら、
「他の検査は知りません。でもいま私がしている検査が正規の検査です。ルールに従ってください。」と言ったらいいかも。
 
あとは、飛行機乗る人は、保安検査場で時間をロスしないように、事前に身の回りのものを、ちゃんと考えておきましょう。
みんながそれをやれば、保安検査は、きっともっとスムーズになるはず。(もしくは、初心者向け検査場と、慣れてる人用検査場をわけてもいいかもね。レジでもそういうのあるでしょ。)
 
余談ですが、飛行機はとりわけ安全の検査が厳しいです。
そのために、すごいコストがかかっています。
だとしたら、空港に、空港利用者以外の人をどんどん入れるのは、
安全面でマイナスの方向に作用するのでは?
 
空港がイオンの真似してもいいことないです。
というか、イオンが空港を経営したら、駐車場そのた、もっと使いやすくなるかもね。