植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

デマの拡散者にならないために

大きな災害のときなど、
デマが人に誤った行動をとらせて、問題になることがあります。
 
たいていの場合、もともとの「デマ」は、情報ではなく、誰かの不安を文字にしただけだったります。
しかし、その「デマ」が、「情報」になってしまうのは、
拡散のおかげです。
 
自分が耳にしたことを、自分で確認せず、検証もしないで、他人にまことしやかに教えてしまうことで、間違った情報の力がどんどん強くなっていきます。
そして、人に誤った行動をとらせてしまいます。
 
そしてそれは、災害時に限ったことではありません。
 
「進学しないと、大変なことになるぞ!」
「世の中は学歴がなければ、大変なことになる!」
 
この情報。自分で検証したり、確認したりしてる人は、
どれだけいるでしょうか?
 
たとえば、自分が教えた生徒が、卒業後にどうなっているのかを、追跡調査している先生が、どれほどいるでしょうか?
 
僕が知ってる限りでは、卒業生に慕われ、よい関係を作れている先生は、卒業生の最新の情報を手に入れられるため、「学歴は就職などに有利になることもあるけど、学歴が良ければ絶対安心、なんてことはない。」という情報を、現在の生徒に伝えることができています。
 
「自分は学歴で苦労したから、子どもにはそんな思いをさせたくない」という人もいるでしょう。
でもね、その情報は、約20年から30年前の情報じゃないですか?
いまと進学率も違う時代。大学に行く人が少なかった時代には、大学に行ったのと、行かないのとでは、たしかに差はあったと思います。でも、いまや、ほぼ大学全入。昔とは条件が違います。
 
気を付けないと、自分がデマの拡散者になります。
そうならないためには、
(1)新しい情報を得る努力
(2)自分で情報発信するなら、元ネタの情報は自分で確認や検証する
が、とても大事です。
これは、誰もが情報発信できる現在には、とても重要なことです。だから、学校で教えてもいいと思います。
 
でも、「情報の重要さ」を教えるべき人達が、すでに、「検証していない情報の拡散者」になってたりしますから・・・。
 
お子さんをお持ちの方は、ぜひ、子ども達に、「情報」の重要さを教えてあげてほしいです。
同時に、自分が「デマの拡散者」になっていないか、気を付けたらいいと思います。