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植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

問題解決の努力をしないと、問題は解決しない。

いろんな子達から感想文をいただきます。
読むと、泣けるのも多いです。
いろんな家庭があります。
親からの暴力にさらされている子達もいます。
そういう子達の中には、大人不信になり、大人に反抗的な態度をとる子もいます。

僕は、いろんな学校に行くから、そういう子達にも出会います。
僕がしゃべりはじめたら、からかったり、あいのてをいれたり、指笛を吹いたり、足踏みならしたり、寝たり、いろいろです。
僕は、「試されている」と思います。だから、彼らが期待しない対応をします。
僕は、怒らないです。怒鳴らないです。いつものペースで、いや、ちょっとゆっくり目に話します。
だって、騒いでいるのは、一部の子達です。
大多数の子は、話を聞こうとしてくれています。
僕が、一部の子達のために、怒鳴ったり、怒ったり、あげくは、しゃべるのをやめてしまったら、そもそも、なんのためにしゃべってるのかが本末転倒です。

結果はどうなるかというと、15分もしないで、みんなが話を聞いてくれるようになります。

大人からひどい目にあってきた子達は、大人を信じないです。
だから、ふざけた態度をとって、相手が怒ることを試しています。
怒ったら、相手の思うつぼです。
「ほーら。やっぱりこいつも、威圧し、暴力を使う、普通の大人だ。」
でも、その子達は、本当は、ちゃんと受け容れてくれる大人を求めています。
それを、上手に表現できないだけです。
家庭で怒鳴られてる子達が、学校でも怒鳴られる。
すくわれないです。

生徒全員を前にして、怒鳴り散らす先生がいます。
でもね、ほとんどの生徒は、怒鳴られる必要のない人達です。
その人達までもが、先生が発する「不機嫌」を浴びます。
その「不機嫌」に耐えるためには、自分の心を押し殺し、石になるしかないです。
そして、肝心の、怒鳴られている子達は、ナンボ怒鳴られてもへいきのへです。
でも、あんまりにもうるさいから、唯一できる反抗をします。
それは、ゆっくりだらだら行動するサボタージュです。「だりい」「めんどくせ」です。
だから、なおさら怒鳴られます。きりがない悪循環です。

子ども達の問題行動はシグナルです。
その原因をしっかり対処しないで、行動だけを押さえつけても、問題は解決しないです。
怒鳴りつけて押さえ込んで、卒業させても、そのあと社会で問題を起こす可能性があります。
社会に出てしまった人を、教育しなおすのはものすごく困難です。
だからこそ、学校の教育は重要なチャンスです。
もちろん、問題行動の原因の中には、医学的な治療を必要とするものもあります。
そこまで先生は対処できないです。でも、そういう専門機関とつなげることはできます。

「そんなことをしているヒマはない。忙しいんだ!」という声もよく聞きます。
最近マスコミでも、先生の労働時間が命に関わるレベルであると報じられてます。
でもね、「忙しくなくする努力」はした方がいいです。
「忙しい」という先生に、「忙しい原因を考えて、対策した方がいい」と話しても、
「先生1人ぐらいが行動したって、どうせ変わらないよ。」という人が多いです。
でも、「どうせ無理だよ」というあきらめが、忙しい状態を作っているかもしれません。
そして、子どもの問題行動に関しても「どうせ言ってもつたわらないよ。」「どうせなおらないよ」という考えが、問題解決を妨げている可能性があります。

大事なのは「どうせ無理」ではなく「だったらこうしてみたら?」だと思います。