植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

努力をうらやむ人達。

「努力をすると、ずるいと言われるんです。」
という相談を受けました。
 
はい。そういうケースは、かなりあります。
よくあることだから、気にすんな!なんていう回答はしません。
勇気を出して相談してくれた人には、
真剣に向き合うべきだと思います。
 
自分にかかわる、ある問題に気がついたとき、
普通の人は、その問題を解決しようと思います。
たとえば、世の中の、悲しいことや、苦しいことや、不便なことを、解決したくなるのは、人間が生まれ持つ資質のような気がします。だからこそ、人間は進化できたんだと思います。
 
問題が、なぜ問題なのかを考えることで、原因が見えてきます。
原因の原因まで考えるのも大事です。
そういう分析を進めていくと、
「こうしたら、こうなるだろうな」という仮説が見えてきます。
その仮説は複数見つかります。
その中で、最も、投資に対して効果の高そうに思えることからやるのが、効率的な問題解決になります。
 
でも、そういう思考や工夫や行動は、とやかく言われることがあります。
まずは、問題そのものが、
「そんなこと考える前に、することあるでしょ?」
「普通のことさえちゃんとできないのに、余計なこと考える必要ない!」
と、勝手に優先度制御されて、否定されてしまうことがあります。
 
また、せっかく考えた仮説は
「そうとはかぎらないよ。世の中そんなに甘くないよ。複雑なんだよ。」という、すんごく当たり前の事を言われてしまうことがあります。
いや、そんなのわかってるって。だから、複数の仮説を立てて考えるんだよ。と言っても、
相手は「問題は複雑なんだよ。そんなに簡単じゃないんだよ。」の一点張りです。
まあ、こういう人は、「とりあえず、様子を見ましょう。」で何もしない人です。
 
そして、具体的な行動は
「そんなことして、なんになるの?」
「1人くらいがんばったって、変わりやしないよ。」
「無駄な努力は、しないほうがいいよ。」
「そんなことして、なんになるの?」
と否定されます。
ところが、ある程度成果が出はじめると、今度は、
「抜け駆け」「ええかっこしい」「売名行為」「偽善」などと言われます。
そして、かなりいい感じになると、
「余裕ある奴はいいよね」「恵まれてたから出来たんだ」などと言われます。
 
で、こういうことを言う人達に共通しているのは、「問題解決能力が無い」です。
 
壁にぶつかったときに、あきらめたり、やめたりして、壁を無かったことにしてしまう経験しかしてこなかった人たちは、問題を解決できません。
または、「どーせ無理だわ」と、はなからあきらめることで、そもそも壁にぶつからないようにしてきた人達もまた、問題解決能力を持ちません。
 
そういう人から見ると、問題を解決しようとする人は、異質に見えるのだと思います。
でもね、問題を解決しようとする人達がいるから、いろんな病気が治るようになってきました。いろんな便利が生まれました。
そういう人類の努力の恩恵にぬくぬくとあずかりながら、問題を解決しようとする努力を否定する人間がいることは、とても残念なことです。
 
で、大事なことは、「他人の評論は自分の人生には何の影響もない」です。
 
どんなものを見ても、「いい」と思う人と、「いやだ」と思う人が、必ずいます。
その存在確率は、おそらく50%くらいです。同数です。
で、マイナスの意見と、プラスの意見が、同数あると言うことは、足したらゼロです。
だから、こんなのどーでもいいんです。
 
自分を信じるのです。そして、自分で考えて、自分で試すのです。
自分の人生は、自分のものです。自分の人生の責任を負えるのは、自分だけなんです。
 
さあ、それでは行ってみましょう。
中島みゆきさんの、「宙船」どうぞ!
(もちろん、TOKIOでもオッケーです。)
 
ということで、もしも、努力やがんばりが否定されて悲しいときは、カラオケで、「宙船」を絶唱するといいと思います。
大丈夫。君と同じように、頑張ってる人は、意外と沢山いるよ!