植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

子ども達が暑がるのは、根性が足りないんじゃなくて、気温が上がってるから。

先日行った学校は、体育館にエアコンが効いていました。すばらしい。
おかげで、生徒さんたちも、集中して話を聞いてくれました。
でも、実際には、ほとんどの学校は教室にもエアコンがないです。
 
でも、大人の中には、「学校にエアコンなんて!俺が子どもの頃はなかったぞ!
いまの子ども達は、甘やかされてるから、すぐに値を上げるんだ!根性が足りん!」
と、自分はエアコン効いてる場所で仕事しながら言います。
 
ちょっと調べてみたら、僕が子どもの頃と比べて、今は、都市部では平均気温が1.5度から2度近く上昇しているそうです。
平均でこれって、けっこうな温度差です。
最近、熱中症などで倒れたり、命を落とす子どものニュースが増えた感じがするのは、
子ども達の根性が足りないのではなく、気温が上がってるからだと考えてみたら?


 
僕の会社には、大勢の子ども達が来ます。だから、夏は熱中症にかなり気をつかいます。
で、数年前に、子ども達が集まる建物の屋根を、友人に断熱塗料で塗ってもらいました。
断熱塗料はちょっと高いです。でも、その効果はすごいです。
それまで、屋根からむわっと来ていた熱気が消えました。
なんせ、真夏に、屋根に上がっても、足裏が熱くなりません。
おまけに、すごく丈夫な塗料だから、長持ちします。さらに、雪離れがとてもいいので、
屋根にほんの少し雪が積もったら、ぱさぱさ落ちてしまうから、落雪事故の可能性が減ります。
 
気温が上がってる、という現実を無視して、
「俺の若い頃は!」と威張る大人が少なくないから、
僕らは現実をしっかり見て、分析して、対策していきたいと思います。