植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

うらやましい相手を攻撃しても、劣等感は消えないよ。

以前、伝記が嫌い、という学校の先生に会いました。
嫌いな理由は、「自分はそんなにがんばれない。伝記を読むと、劣等感ばかりわいてしまう。」だそうです。

似たように、偉人伝が嫌いという人にも出会いました。
その人は、偉人の生き様を否定し、見下していました。
でも、本来は、他人がどう生きようが、何を言おうが、自分の人生には直接の関係はないです。
自分がどう思うのか?どう感じるのか?が、自分の人生に影響を与えます。
だから、他人がどう生きようが、何を言おうが、否定も批判もする必要はありません。
でも、それをしてしまうのは、きっと、そうしないと、自分の劣等感に耐えられないからかもしれません。

確かに、自分ができないことができる人に出会うと、「自分なんて・・・」という劣等感を感じてしまうことがあります。でも、できる人だって、最初はできなかったのです。できるようになっただけです。その方法を学べば、自分もできるようになる可能性が高いです。
伝記には、その「できなかったことが、できるようになる過程」が書かれていると思います。

僕は、伝記とは、「こうしなさい!」「こうすべきだ!」という人生の指示書ではなく、単なる「情報」だと思っています。でも、その情報は、「やったことがある人」の情報なので、とても価値があります。有益です。貴重です。

できない自分を責めたり、できない自分を守るために、できてる人達を否定したりしても、
「自分ができない」という状態はひとつも変わりません。
状態を変えるためには、なにかをやってみるのがいいです。
そして、そのときには、やったことがある人のまねをするのと成功率が高まります。
そして、やったことがある人達の記録が、伝記だと思います。

だから僕は、伝記が好きです。