植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

経験値が涙になるのかも。

僕は、歳をとって、涙もろくなりました。
わりと些細なことでも、涙が出ます。

なんでかな、と考えて見ましたが、
もしかしたらそれは、年齢を重ねるほどに、経験値が増えて、
共感できることが増えているからかなと思います。

以前、中学校の評議委員をやってる時に、授業を参観してくださいといわれたので、
だったら、授業を受けさせて、とお願いして、数学や英語や歴史の授業に混ぜてもらいました。
そのとき驚いたのは、授業がわかることです。
あんだけいやだった英語の授業もわかります。
先生の工夫もあると思いますが、授業が楽しかったです。

で、今朝、会社の朝礼で、会社の子が、いま一生懸命に難しい試験の勉強をしてくれているのですが、彼が、「年齢を重ねてからの方が、新しいことをおぼえるときにも、知ってる単語や言葉が増えているせいか、つながる感じがする。だから、若い頃よりも吸収できる気がする。」という話をしてくれたとき、なるほど、そういうことか。と思いました。

人間は、年をとると、衰えることもあるけど、
適切に経験を増やしていたら、きっと共感も学びも、よりよくできるような気がします。
しかし、経験を増やしていないと、いつまでたっても、共感もできず、学べないのかもしれません。
経験を増やす際に重要なのは、「やったことがないこと」「しらないこと」と関わることのような気がします。既知の範囲だけでは成長は少ないです。
未知の中に、成長があると思います。

だからこそ、「やったことがないからできない」「しらないからできない」は、
成長をストップさせる危険な言葉なんだろうなと思います。

今年も、もうあと少しです。
今年も、本当にいろんな人や本や映画や音楽に出会えました。
それは僕を、より一層涙もろくさせるのだろうと思います。
でも、それでいいのだ。