植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

夢を進路や職業に「限定」してはいけない。

すくなからずの人達が、
高校卒業の段階や、大学卒業の段階で、
夢がかなっていないとまずい、と思い込まされています。
 
でも、本当は、社会人になった段階で、夢がかなっていないといけない、なんてきまりはありません。
 
こうなる原因は、多くの大人が、
進路で悩む子ども達に対して、
夢を進路や職業に限定して考えさるからだと思います。
 
子ども達は、就職情報誌や、進学の情報誌の中から、
自分の成績や偏差値で入れる範囲で、夢を探します。
でも、夢ってそういうもんじゃないです。
 
頑張って入社した会社が、思っていたのとちがうことはよくあることです。
酷いパワハラやいじめに出会ってしまうこともあります。
そんなときに。「これは自分の夢だったのだから・・・」と
無理に頑張ると、心が負けてしまうことがあります。
 
人生は思ったより長いです。
一度働いた会社で経験を積んで、視野が広がって、
ちがう夢が生まれる人もいます。
 
僕のように、航空宇宙関係の会社で働いたと、
会社を辞めて、実家で家事手伝いからスタートして、
やっとこ継いだ仕事は目の前でなくなって、
しょうがないからリサイクルのマグネットつくって、
そして、10年たって、ロケットに出会った。
なんてこともあり得ます。
 
夢は、進路や職業に「限定」して考えない方がいいです。
もちろん、進路や職業のことを考えたり調べたりするのは、
とても大事なことです。
でもそれは、夢の一部なのだと思った方がいいです。
 
進路のことを考えるなら、
(1)好きなことはがんばれる。おぼえちゃう。
(2)仕事は人の役にたつこと。
を忘れないでいてほしいです。
 
資格があると就職に有利だからと、好きでも無い資格を取っても、結局は長くは続かないです。
給料がいい会社が、いい会社とは限らないです。
 
進路のことを考えるときに、
一番大事なのは、やったことがある人の話を聞く、なので、
ぜひ、そのチャンスをつくってほしいと思います。
そのためになら、部活を休んででも、学校を休んででも、時間を作った方がいいと思います。
なんせ、自分の人生のことだからね。