植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

データーの大きさと、転送速度の大きさは、バランスが大事。

昨日、実験の都合で、急遽SDカードが必要になり、近所の家電量販店へ。
 
SDカード買うのは久しぶり。
で、眺めていたら、SDHCって書いてある。
なんだそれ?共通性あるのか?
と心配になったけど、見た奴のほぼすべてがSDHCなので、
もうこれしかなかろう、ということで、
大容量のがいいといわれたから、迷わず128GB購入。
でも、ちょっとびびって、64GBも購入。
(機械によっては、あまり大容量だと認識しないことが・・・)
 
で、実験場で試して見たら、128GBも無事認識。
すさまじい大容量。
ビデオ映像が11時間とか撮れちゃう。
科学はすごいねえ、なんて話していたら、
飛行データ解析などが得意な人が「でも、そんなデーター解析したくない。」と。
たしかに。莫大な量のデーターだもんね。
 
パソコンの容量と、
パソコンの演算能力と、
パソコンのバススピードと、
データ転送の回線の速度と、
メモリへの書き込み速度と・・・
いろんなもんがバランスしないと、
素晴らしい技術も実力を発揮できないです。
 
昔、スーパーコンピューターの開発に関わった時は、
莫大な計算結果を転送する回線速度が、9.6kbps。
一週間送っても届かないことが判明。
ということで、MTリールを何本も背負って、新幹線で・・・
ということもありました。
 
おそらくこれは、様々な分野に言えることかも。
 
いま、北海道は、JRも高速道路も、冬になると容易に止まります。物流が止まります。
北海道は、広い土地を活かして農業製品を沢山作れます。
それを北海道から出荷することで、外貨を獲得できます。
経済において、外貨の獲得はものすごく重要です。
でも、そもそも出荷できなければ外貨獲得ができません。
北海道は、県としてとても大きいので、県内の輸送がとても重要です。そして、北海道だけで消費できないほどの食料品を生産できるという特殊な特性があります。
だとしたら、北海道の経済と、道内道外の物流は、切り離して考える事はできないはず。
僕は、北海道のJRは、乗客数だけで路線の存続を判断すべきではない気がします。さらには、経済の動脈として、北海道がもっとサポートをすべきではないかなあ・・・と思ったりします。
 
でもまあ、昔は、北前船というものが活躍していました。
輸送のエネルギーコストを考えたら、船はすごく低コストです。
もちろん、船も、爆弾低気圧が来たら動けませんが、
今一度、ドメスティックな貨物輸送手段として見直してもいいのではないかと思います。
そうしたら、北海道の造船業が復活するかも・・・