植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

4月22日は福岡で講演です。

今度の4月22日。
福岡の「並木スクエア」を会場に、
僕の講演会を開いてくださる方々がいます。
(最初アップしたとき、会場を九州大学としましたが、正しくは、
並木スクエアです。訂正します。)

 

 
RISEという集まりが主催ですが、
RISEとは、ロボカップジュニアという、ロボット競技会に参加されていた子ども達の親御さん達が集まって作った会だそうです。
 
僕は、いま、学校向けの講演会を最優先にしています。
だから、昨年は、一般の方が入れる講演会は、たしか数回しかなかったと思います。
学校最優先の理由は、学校だと、強制的に全員が聞かされるので、聞く気が無い子にも話を聞いてもらえるからです。
希望者を募る方式だと、希望する人しか来ないです。
そういう人は、けっこう前向きです。
僕は、夢をあきらめそうになってる子達を支えたいと思っています。
 
僕は、お話しをした学校に、感想文を全部ください、とお願いします。
たいていの場合は、先生が抜粋したのを送ってくれるのですが、
それはそれで素晴らしい文章で、僕もうれしくなるのですが、
僕が知りたいのは、僕の言葉や表現が足りないせいで、
苦しい思いをしてる子がいないかな・・・という情報です。
だから全部もらうようにしています。
 
そういう感想文を読んでいて、一番多いのは、
「講演会はつまらない。偉そうな人が来て、偉そうに聞き飽きた常識を押しつけてくる。だから、この講演も寝るつもりでした。でも、そうじゃなかった・・・」です。
先日、群馬で講演させていただいた後も、わざわざ駅まで来てくれて声をかけてくれた生徒さんがいました。彼も寝るつもりだったそうです。でも、あきらめようと思っていた夢をもう一度頑張る、と力強く言ってくれました。とても優しそうな子でしたが、目は力強かったです。
 
でも、「寝るつもりだった」という子は、わざわざ講演会を聞きに行かないです。だから、希望者を募る方式だと、そういう子には、話を聞いてもらえないです。
だから、学校が最優先です。
 
でも、学校の先生の中には、僕の話が大嫌いな人も沢山います。
だから、僕を招いてくれる学校は、ごく一部です。
本当は、僕が行くべきは、僕を招きたくない学校なのだということはわかっています。でも、そこに行く方法が、いまだに見つけられていません。
 
でも最近、すこし打開策が見えてきた気がします。
それは、希望者を募る講演です。
言ってることがおかしいですね。
 
学校に働きかけるには、賛同してくれる仲間が多い方がいいです。その仲間を増やすためには、思いを伝える必要があります。
それが、休日に一般の人向けに行う講演ではないかと、
ちょっと思いはじめています。
そこで話を聞いてくれた人達が、力を合わせて、学校向けの講演を可能にしてくれたらいいなと思っています。
 
今回の福岡での講演を主催してくださるのは、子ども達がロボットカップに挑戦し、成長していく様子を支えてきた保護者の方々です。
一般的な学校の部活以外で頑張る子ども達を見つめてきた方々だと思います。
以前、レゴが大好きなお子さんをお持ちの親御さんにあいました。
その子は、レゴの全国大会に出場することになったそうです。素晴らしい事です。
でも、そのために学校を休みたい、と届けを出したら、
学校の先生から、「レゴ?ブロックでしょ?遊びでしょ?そんなんで休むの?」と言われてしまって、ショックを受けたそうです。
残念ながら、学校の部活や勉強は学校から評価されやすいですが、そうじゃないと、学校は理解してくれなかったり、認めてくれなかったりします。
中学生の頃に、多くのクラスメートが、自分の大好きだったことをやめて、学校が評価してくれる部活と勉強に専念しました。
でも実は、自分の好きなことをやめて、人から評価されることしかやらないと、「自分がどうしたいか」ではなく「人からどう思われるか」が、行動原理になってしまうことが多いです。
そういう人は、思考力と主体性が乏しくなります。
 
僕は、僕の好きなことが、ことごとく学校になかったので、
自分で勝手にやっていましたが、でも、指導されなかったからこそ、自分で考える力が増えた気がしています。
だから僕は、子ども達が、大人に「ああしろ、こうしろ」言われないで自分で考えてやる「好きなこと」はとても大事だと思っています。
 
今回の福岡の講演で、ちょっと心配なのは、子ども達を沢山よびたい、と言ってくれていることです。
目標は、小学生と中学生を数百人。
休日に、中学生を集めるのは、かなり難しいです。
なんといっても、部活と勉強でがんじがらめです。
でも、いま世の中は大きく変化しています。
これからは、「素直とまじめと勤勉」だけでは、ロボットに負ける可能性が高いです。
だからこそ、部活と勉強以外にも興味と好奇心を持ってほしいと思っています。
だから、中学生にも話をすごく聞いてほしいです。
でも、実際の所は、北海道だと、中学生の見学旅行で植松電機に来てくれる学校はかなり沢山あるのですが、本州だと、ほとんどが高校です。本州の中学校ではほとんど縁がありません。
 
できれば、親子で、話を聞いていただけたらすごくうれしいです。
ものすごく変化している世の中のニーズを知ってほしいです。
 
この4月22日の講演会が、うまくいくことを祈っています。
主催のRISEの方々は、すごくまじめに、しっかりと計画を前に進めています。
この講演会が、次の、福岡での学校での講演会につながる可能性が高いと僕は勝手に思い込んでいますし、そうなるように、この機会を活かそうと思っています。
 
RISEさんのブログはこちら。