植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

思考の明文化が、「伝える」の基本かも。

今年の同友会空知中央のテーマは、コミュニケーション。
 
だから、最近、コミュニケーションについて、いろいろ考えています。
 
ときどき目にするコミュニケーションの勉強では、
人と話すときに、どこを見たらいいか?
どういうかんじで話すといいか?
声の出しかた、身振りのしかた、表情・・・
などをおしえてもらえる事が多いです。
僕が昔習ったときは、相手の目を見るのがつらければ、
相手の鼻を見たらいい、と教えられました。
たしかに、それだと気持ちがちょっと楽になりました。
でも、結果的には、相手の目を見るのが苦手、という状況からは、抜け出せていない感じがします。
 
以前は、僕の講演は、
(1)抑揚がない
(2)身振りも手振りもない
(3)感情がない
(4)盛り上がらない
などと評価される事が多かったです。
(直に御指導くださる方が、けっこう多かった。)
TEDxに出たときも、同じ事を要求されています。
身振り手振りと表情で、ステージを歩き回って・・・
で、その答えが、あの東海林太郎東郷平八郎かといわんばかりの、一歩も動かないTEDxです。
 
そりゃそうだ。
僕は、本当は人前で話したくない。
演技もできません。
できれば、演台のかげに隠れてしゃべりたい。
ていうか、録音じゃだめですか。
という感じです。
 
でもいまでは、僕のTEDxをつかってプレゼンの練習をしてる、という人がいます。えー、それでいいの・・・。心配になります。でも、「こうしなければいけない」という「定型演技」の量が減るから、気持ちは楽になるかも。
 
僕は、お話しをするときに気を付けている事があります。
それは、僕の話をする、ということです。
あの人はこうした、どうした。
あの人はこういうことを言った。というような、
他人を引用することを、極力避けています。
自分の考えたことや、行動の結果を話すようにしています。
 
コミュニケーションで大事なのは、
伝え方のハウツーを演じる事ではなく、
自分の考えや自分の思いを伝える事だろうと思います。
そして、伝えるためには、まずは自分のなかで、
伝えたいことや、自分の考えていることを、
文章化してみることが大事だろうと思います。
僕は、普段、このFacebookに僕の思考を書き散らかしています。
僕の書く文はいつも長いから、書いてる量は、一般的な出版の何倍かのボリュームになっていると思います。
それが、僕にとっての、思考のブラッシュアップです。
 
思いを伝えたいと思ったら、
演技よりも先に、自分の思考を明文化することが、
とっても大事な気がします。