植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

自信の増やしかた

人は生きていくためにはどうしても自信が必要です。
 
でも、自信は、お金で買えません。
他者評価でもありません。
人を見下しても、誰かに勝っても手に入りません。
 
自信は、一人ぼっちでも、
勝負を避けても、守れません。
 
自信は、やったことがないことをやると増えます。
 
現状で満足できないのだから、現状を変えるのが一番効果があります。
そして、現状を変えるときに、最も効果があるのは、
自分の経験値を増やすことです。
 
やったことがないことをやるためには、
まずは、しらべるでしょう。
そして、それができるところを探すでしょう。
そして、やるためには、今まで関わったことがない人と関わることもあるでしょう。
おまけに、できることが増える。
誰かがそれをやりたいと言ったときに、助けられる。
 
知恵と経験と人脈がいっぺんに手に入る。
これで、ちょびっと自信が増えます。
 
重要なのは、ほんのちょっとの勇気です。
 
それだけで、自分以下を作る必要が無くなる。
受け容れる優しさが増えてくる。
きっと、いいことあると思う。
 

「若造が!」なんて言葉に負けなくていい。

僕は、34歳でリサイクル用のマグネットを作る会社を興しました。
マグネットの開発は、30歳くらいからはじめました。それまでは、電気や磁気の知識はほとんどありませんでした。
 
で、会社をはじめて3年目くらいの時に、競合する会社とけんかになりました。
本当は競合しないんだけど、向こうが競合と見なしたようです。
その相手は、50代くらいだったと思います。
初っぱなから、「若造」呼ばわりされました。
 
その人からは、最初は特許侵害だと言われました。
だから、特許侵害ではないことをせつめいしても、
「経験も実績もない若造が、偉そうなことを言うな。」
の一点張りでした。
 
やがて、特許侵害の件は収まりましたが、
植松電機のマグネットについても、さんざんなことを言われます。
だから、開発の目的やコンセプトについて説明します。
でも、「経験も実績もない若造が、偉そうなことを言うな。」
の一点張りでした。
 
だから、じゃあ、いったいいつからマグネットに関わってるのかと尋ねたら、25年だそうです。
 
僕はそのときマグネットに関わって7年しかたっていませんでしたが、何しろ、リサイクルという市場自体が、2000年に施工された建設リサイクル法という新しい法律に基づいています。ということは、この分野での経験値は、僕となんら変わりない、ということです。
それに気がついたときに、その人が言う「若造が!」という言葉が気にならなくなりました。
 
「男子、三日会わずば刮目してみよ。」という言葉があります。
とってもジェンダーな言葉ですから、僕はこれを、
「人間、三日会わずば刮目してみよ。」にしたほうがいいと思ってます。
これは、ごく短時間でも、人は変わるし、世界も変わる、という意味だと思います。
そう。人間の思考も変化します。世界の常識も変化します。
だから、「これまでのこと」でとやかく言ってもしょうがないです。
大事なのは「これから」です。
 
これから、新しく社会に出る人達は、きっと僕と同じように、「経験も実績もない若造が、偉そうなことを言うな。」
と言われることもあるでしょう。
でも、そんなこと言われても、凹む必要は無いです。
わからないことがあったら、会社の帰りに本屋にいって、
それに関する本を探して、一晩で読めば、
おそらく、昨日とは全くちがう自分になっています。
 
経験も実績もないのは事実です。でも、これから、
経験と実績は積み放題です。
 
そして、先輩方に一言。
あきらかに、科学が発達し、情報が増えた現在の時間の価値は、
昔よりも遥かに濃密です。
てことは、過去の努力や成果にすがっていても、
これから頑張る人間には、軽く抜かれる、ということです。
後から来たのに追い越され、泣くのが嫌なら、
後輩つぶしてるばあいじゃない。さあ歩け。
 
 
 

自信を「うぬぼれ」と言わないで。

日本では、自信は、うぬぼれと言われてしまうがあります。
 
でもね、自分のことを自分が評価することが否定されたら、
自己存在を維持するためには、他者評価に頼るしかなくなります。
 
人からどう見られるか・・・
人からどう思われるか・・・
が行動原理になってしまいます。
 
でもそこには、自分の意志も思考も存在できません。
これは、日本人の自己肯定感の低さの原因のひとつだと思います。
 
たしかに、アメリカの番組などを見ていると、
この人達の自信はどこからあふれてくるのだろう・・・
と思ってしまうこともありますが、
そう思ってしまうこと自体が、自信に対するマイナスの視線を持っていることを意味しているのだろうと思います。
 
僕は、謙遜は不要だと思っています。
自らを卑下する必要は無いです。
そして、謙遜と自慢は別物だと思っています。
本当に自信のある人は、自慢をしません。
 
日本人は人に贈り物をするときに、「これつまらないものですが」と言う傾向があると思います。
でも、僕の仲良くしてる人達は、そうじゃないです。
「これ、おもしろいですよ!」「これ、すごいですよ!」と、
満面の笑みで僕にものをくれます。
もらった僕もうれしいです。喜びや楽しさを共感できるし。
 
どうにかして、「自信」=「うぬぼれ」という、
自信に対するマイナスイメージを無くすることができれば、
日本人の自己肯定感は、少しは増えるんじゃないかなと思います。
 
お願いだから、子ども達や若者達に自信をつぶさないでほしいです。

夢を追うことは、現実逃避などではない。

日本では、夢やあこがれが、
高望み、と言われることがあります。
身のほどを知れ、とセットで使われることも多いかも。
 
で、僕は、今までいろんなことをしてきました。
ロケットを作れるようになり、人工衛星も無事に宇宙で動き、
微小重力実験も全国から多くの研究者が来てくれるようになりました。
それは、傍から見れば、「夢を実現した」になるのでしょうが、
僕にとっては、これらは手段です。
僕の夢にはまだ届いていません。だから、僕は夢を追いかけます。
 
夢を追うことを、現実逃避、という人もいます。
でも、僕は、夢を追うために、様々な積み重ねをしてきました。
そして、世の中の、一般的に言われるところの「夢を実現した」人達も皆、同じく、様々なことを現実的に積み重ねて、夢に近づいています。
 
夢というものは、棚ぼた的に手に入るものではないです。
現在自分の知らないこと、できないことに挑んで、はじめて、
夢に近づきます。
すなわち、自分の知識や経験の範囲内で可能なことは、
「挑む」ではありませんから、それでは夢には近づかないでしょう。
 
だから、夢を追う、という行為は、ぜんぜん現実逃避ではありません。高望みでもないです。
身のほどを知った上で、それ以上に挑むのです。
現実を見つめて、それ以上に挑むのです。
モアを目指したときにのみ、夢に近づくことができるのだと思います。
 
だから、現実逃避とか、高望みなんて言葉に負けないで。
 
身のほどを知れ?
おう、知ってるから挑むんじゃ!

あぶくまのつづき

現用の船は、空中張り線が少なくて助かるのー。
 
0.3ミリと、0.2ミリの真鍮線で、ホイップアンテナを立てると、なんかそれらしくなってきた。
 
浮き輪は、別売りのエッチングパーツもあるけど、今回は、ハセガワの赤シートを、2ミリのポンチで打ち抜いてから、中心を1ミリのポンチで打ち抜いて使用。
船の浮き輪は、遠くまで飛ばすために、けっこう薄いから、
わるくないかも。
 
現用の船は、安全第一で、船のあちこちに、消火設備などがあり、赤く表示されてるみたい。
それも、赤シートを細かく切り出して、適当に貼る。
 
で、完成!と思って写真撮ったら、
ボートつけるの忘れてた。
おまけに、旗を吊す索をつけるのも忘れてた。
こらえ性ないじゃん!

 

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久々の現用艦。あぶくま。

1/700 ハセガワ 自衛隊護衛艦 あぶくま
 
だいぶんまえに、現用艦のペーパークラフトを作ろうと思って、
そのためのデーター取りに手をかけたプラモデル。
 
この護衛艦は、けっこう古い船らしくて、小さい。
2隻入りで2200円(定価)というリーズナブル。
 
これをペーパークラフトにしようとおもったら、
まあ、あんまり新しくない船だからか、資料がぜんぜんない。
実際に存在する船だから、港に見に行くと確実なんだけど、
なんたって、舞鶴なんだよな・・・・と思って調べてみたら、
ありゃ、いまは呉に配備替えになってる。
呉なら行きやすいな。
ま、それはいいとして。
 
あんまりにも、お手つき状態で放置もかわいそうなので、
ついに作ることに。
はじめて、エッチングパーツの手すりとかを、まじめに付けてみることにしました。
むずかしい。うまくいかない。
でも、ハウツー本に書いてあった、「高粘度瞬間接着剤で位置決めしてから、伸ばしランナーを使って、さらさら瞬間接着剤を流し込む・・・」というのを、半信半疑にためしたら・・・
あら、うまくいくわ。
でも、それを試したのがけっこう後半。前半分は、まあしゃあない。

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で、自衛隊の船、というか、新しい船は、甲板の上に通行帯がある。まず、色が違うから、塗り分けのマスキング。
そのあと、縁取りの白線をひく。
プラモデルには、デカールが入ってるんだけど、
そのデカールがどこにいったのかわからない。
で、しょうがないので、ハセガワの白シートを、可能な限り細く切って貼ることに。
切り出す幅は、理想は0.13ミリくらいみたいだけど、さすがに、0.2mmまでしか切りだせないわ。
こういう幅の狭い切り出しの時は、定規が薄い方がいい。
だから、金属製の定規をつかって、薄刃のカッターで切り出す。
けっこう失敗するから、うまくいったのだけ使う。
こういうちまちました仕事には、「こらえ性」が必要。
それは、年齢と共に増えてる感じなので大丈夫。

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くさつ未来プロジェクト。あなどりがたし。

2016年に、滋賀に僕を招いてくださったのは、
くさつ未来プロジェクト、という集まりでした。
 
名前だけだと、どんな組織なのかわかりませんでした。
で、当日、いつものように、会場まで徒歩で移動。
会場についたら、大勢の女性が大歓迎してくれました。
天国かと思った。じいちゃんいるかな。
 
くさつ未来プロジェクトは、子育て支援組織だそうです。だから、女性メンバーが沢山です。
そして同時に、子どもメンバーも沢山。
大人に負けないで働いています。
 
とてもいい雰囲気の素晴らしい集まりでした。
その後の懇親会で、こんなに素敵な子達には、
ロケットも体験してほしいな・・・という話をしたら、
翌年、ロケット教室を開催してくださいました。
場所だとか、確保するのすごく大変なのに。
そこで、昨年から開発した、「あんまり飛ばないペーパーロケット」が、活躍しました。
 
そして、今年。
なんと、KMPの皆さんは、ものすごい回数のロケット教室を、自分たちの力で実施してしまうというのです。
しかも、学校でも。
 
人と人とをつなぐ能力に長けている人もいます。
機械やコンピューターに詳しい人もいます。
歌声が素敵な人もいます。
ダンスがとっても朗らかな人もいます。
もちろん、得意なことがあるから、不得意なこともあるはずです。
でも、不得意なところは助けを求めて補い合って、
得意なところは、めいいっぱいに発揮して・・・
その素晴らしい助け合いが、KMPさんのパワーなのだと思います。
そしてそれは、本来の人間と人間社会のパワーのはず。
 
日本では、自信はうぬぼれと言われます。
でもね、自分を信じることを否定されたら、
自己存在は、他者評価に依存するしかないです。
人からどう見られるか・・・
人からどう思われるか・・・
そして、少しでもマイナス評価をされないためには、
いかにして、自分を出さないかが大事になってしまいます。
不得意なことがばれないように関わらない。
得意なことが自慢と思われないために関わらない。
これでは、人と人とは、助け合えないです。
力も発揮できない。
やりがいも感じられない。
こんな社会はつらすぎます。
でも、そういう社会がとても大きく広がってる。
 
そんなつらい社会の閉塞感を抜け出したかったら、
もしかしたら、KMPさんと仲良くなったらいいかも。
そこで、素直に、自分の不得意なことも、得意なことも出して見て、そして、自分のできることで助けたら、きっと、いいことがあると思います。
 
毎年再確認してる感じがします。
KMP,あなどりがたし。(ドメル将軍の口調で。わからない人は、宇宙戦艦ヤマトを見よ。これは、最高の褒め言葉です。)
 
 
 
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