植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

失敗しちゃったときは

4月から新しい生活を始める人がたくさんいると思います。

新しい生活。
やったことがないことのオンパレード。

だから、当然、うまくいかないです。

そう。やったことがないことが、うまくいかないのは、当たり前なのです。
だって、やったことないんだもん。

人の名前も覚えきれないし、
やることも覚えきれないし、
手順も間違うし、
電話は、回そうと思って切っちゃうし。

そうすると、
「なにやってんだ!」
「なんでこんなこともできないんだ!」
「なんでこんなことも知らないんだ!」
「どういう育ち方してきたんだ!」
「親の顔が見てみたいわ!」
などと、罵詈雑言を浴びるかも。

でもね、いっとくけど、そういうこという人も、
同じ失敗やらかしてきてますから。

「いやいや、そんなことない。俺は最初からちゃんとできた」
なんていう場合は、記憶に障害があるんだと思ったほうがいいです。
そういう人は、昨日の指示と、今日の指示がちがったり、
言ってることと、やってることが違ったりします。
そういう人はあんまり出世しませんから、関わらなくてもいいかもね。

人は、とにかく、やったことがないことをやると、失敗します。
でも、一度の失敗で人生は終わらないです。
一度の失敗も許さない、ような人は、人材を育成できません。
そういう人に関わると、自分が成長できません。
大事なのは、「再発を防ぐためのチャンスをくれる人」です。
そういう人は、人を育てる人です。
同時に、自分自身も、再発を防ぐための工夫をすべきです。
メモを取る。チェックリストを作る・・・
新しい環境に適応するための成長の時期に、
成長する努力をしなければ、適応できません。

もちろん、教育する側から見ても、
失敗の再発を防ぐための工夫や努力と、
そして、実際に再発しなかった実績を上げない人よりは、
工夫と努力と実績の人を伸ばしたほうが効率的です。

教育とは、失敗を安全に経験させることです。
失敗の乗り越え方を教えることです。

間違っても、失敗の避け方や、責任の避け方を教えてはいけません。(でもね、失敗を避け、責任を避けてきた人は、それしか教えられないです。)

また、失敗した時に、
「自分なんて・・・」「自分のせいだ・・・」と
自分を責めるのは、もっとも非効率です。
そんなことしてると、
他人の失敗を、「なにやってんだ!」「誰のせいだ!」「この責任をどうするんだ!」などと責める人になってしまうかも。
(もっとも、その前に、自分を責めすぎて、会社を辞めてしまうと思います。)


とにかく、失敗は
「自分を責めてはいけない」
「他人を責めてもいけない」
「自分のせいにしてはいけない」
「何かのせいにしてもいけない」
です。

失敗は
「なんでだろう?」
「だったらこうしてみたら?」
で、成長に必要な階段の一段になります。

どうか、「責めてくる人」に負けないで、
成長してください。
社会は、あなたが成長し、この社会を発展させることを期待しています。