植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

絵本は学術書より低レベル?

僕の講演のスライドは、1ページの文字数がとても少なく、
使っているイラストも、かわいらしいのが多いです。

ときどき、それが、「子どもっぽい」とか「幼稚」と言われることもあります。

でも、僕はこれでいいと思っています。

1ページの文字数が少ないのは、
一瞬で読み取れる量にしたいからです。

文章が3行程度で、行ごとに文字の色が違ったりするのは、
肯定的な言葉には、暖色を。
否定的な言葉には、クロっぽい色を。
というように、視覚からさらに情報を送り込むためです。

イラストが子どもっぽいのは、実は僕のお話は、
同じような経験をした人には耐えられないような
いじめや虐待などの恐ろしい表現が少なくないです。
だから、あまり深刻にならないように、
柔らかいイラストを使っています。


たとえば、絵本は、学術書に比べて、低レベルでしょうか?

そう思い込んでいる人も少なくないかもね。

でもなんでそう思うのかな?

難しい専門用語が使われているとハイレベル?
平易な言葉は、低レベル?

僕の知ってる限り、よく理解している人ほど、物事を平易な言葉と簡単な表現で伝えてくれます。
よくわかっていない人ほど、難しげな専門用語を使います。

時々、子どもを完全に見下している人を見かけます。
学校の先生にも少なくないです。
なんで?

人生の経験が多くて、長く生きてると「偉い」?
自分より若いやつは、全部、「自分以下」?

先日来てださった先生は、生徒の前で、生徒に向かって、
「僕は先生という仕事の最高のメリットは、自分よりもすごいと思える人に出会えることです。みんなの中にも、「すごい!」と思える人は沢山います。先生は、それがうれしいし、楽しみです。」と大声で言っていました。
この先生は、生徒を「尊重」していました。

植松電機では、僕は、子どもに対して、赤ちゃん言葉を使うことを禁じています。
だって、子どもは人間です。尊重すべきです。
だから、普通に話します。もちろん、話す速度や、話す量は、子どもにあわせて調整します。
もちろん、「おまえら!」などは、問題外の外です。

なんでも、レベル付けしたがる人がいます。
そういう人は、自分以下を見つけたい人かもしれません。
自分以下にえばりたいのかもしれません。
だから、自ら進んで、ヒエラルキーの中に収まろうとするのかも。
こういう人は「差別」したい人たちかも。

そういう人に負けて、自分のやりたいことをやめてしまうと、
それは、そういう嫌な人の「思うつぼ」です。
そういう嫌な人の言うとおりにするのはもったいないです。

そういう嫌な人に、腹を立てたり、恨んだり、呪ったり、
あげくは、「どうせみんなそうだ。誰もオレのことをわけってくれないんだ。オレは誰も信じない。」となるのももったいないです。

なにをいわれようが、バカにされようが、
実力を増やした人が最終的に勝ちます。

明日のために、今日の屈辱に耐えるのだ。

涙をぬぐって、もうふたがんばりです。