植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

よりよくをめざす。

「指示されたことを、指示された通りにできる」ことは、
とても大事なことです。
というか、これができないと、一般的な仕事はできないです。

でも、
「指示されたことを、指示された通りにしかやらない」は
ちょっとちがう気がします。

先日、社会奉仕活動として、会社をあげてゴミ拾いに取り組んでいらっしゃる会社の社長さんがぼやいていました。
「うちの会社のメンバーでも、ゴミ拾いイベントの時はがんばるのに、それ以外の時は、会社の中にゴミが落ちていても無視する人がいるのが寂しい・・・」

かなり前から、「指示待ち族」という言葉がありましたが、
「指示されたことしかやらない」
「指示されないと何もしない」
という人は、会社の経営にとってはマイナスに作用することが少なくないし、ましてや、お客さんとの関わりがある仕事では、
問題になることも少なくないです。

僕は「指示されたことを、指示された通りにやるだけだと、ロボットに負けますよ。」と言います。
でも、「指示されたことを、指示された通りにやることの、何が悪い!」というの人もいます。
悪くないです。むしろ、あたりまえです。
でも、悪くないけど、いつかロボットに負けます。
この反論は、論点がずれています。

さて、自分はどんな人と一緒に仕事がしたいですか。
すくなくとも僕は、「指示されたことを、指示された通りにしかやらない」という人とは、仕事はしたくないです。
だって、こういう人と仕事をすると、なんにも改善ができないばかりか、改善しようとすると、足を引っ張られます。
僕は、「よりよく」したいです。
それが煙たがられたり、嫌がられたりしたことは、なんどもありました。
でも、結果的に、僕は「よりよく」を求めて、経済的にも、人生としても、よかったと思っています。
(そんなこと言ったって、「ラーメン屋で、ラーメンを作る時に、バイトが勝手に味を変えたら大問題だろ!」とおっしゃる方もいますが、よりよくって、味だけじゃないでしょ?食器の配置や、手順を工夫したり、お品書きを工夫したり、挨拶をかえたり、いくらだってできます。変化の大切さについて論ずる時に、変えたら困ることを例題として、変えないことを正当化する論法は、生産的ではないです。)

同じことを繰り返すだけでよかったのは、人口が増えていた時代までです。
人口が減っている現在では、同じことを繰り返していては、負けます。

もちろん、これは僕の意見です。
他人に「こうしなさい」と命じるつもりはありません。
むしろ、本当は、ビジネス的には、他人が努力しないほうが勝てます。

でも僕が、これを書くのは、「よりよくしようと頑張ってるけど、周りの「そこまでする必要あんの?」「余計なことしたら損をする」の人に悪意のある妨害を受けて苦しんでいる人」の応援になればいいなと思うからです。

がんばろうね。