植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

成績が悪いからと、学ぶことを嫌いにならないで。

識字率、とかいう言葉があります。
日本は高いそうですね。
 
でもね、学校のテストは突破できるのかもしれないけど、
自分の言葉で文章を書けないとか、
相手の言うことを理解できないとか、
自分の心を言葉で表現できないとか、
そういう人は、いっぱいいます。
 
僕は、国語のテストが苦手でした。
まず、ものすごくダメなのが、漢字の書き取りです。
読みは100点だけど、書き取りは0点でした。
我ながら不思議です。
今も、ものすごく漢字が苦手ですし、書き順もすさまじく間違えています。(ただし、中国の簡略化された漢字の書き順にとても近いということがわかりました。自己流で最適化したのかと思います。いやいや、書き順って、そういうもんじゃないね。)
 
で、読んだ気持ちを書いたりするテストは、間違えないんだけど、なにせ漢字が間違ってる。漢字が使えていない。
だから、自動的に点数が低くなります。
 
だから僕は、国語のテストがとても憂鬱でした。
 
でも僕は、本を読むのは好きだったんです。
 
算数も、英語も、社会も、音楽も、体育も、
学校のテストや勉強は嫌いだったけど、
計算は好きでした。英語を調べるのも好きでした。
社会のことや歴史の事を調べるのも好きでした。
走るのも、歌うのも好きでした。
でも、僕が好きだったことは、学校で点数を付けられ、
「他人より劣っている」「平均よりダメである」と思い知らされました。
だから、僕は、苦手と嫌いを身につけました。
 
幸いだったのは、僕は、好きなものを好きで居続けたことです。
それを支えてくれたのは、伝記の人たちだと思います。
彼らは、「好き」を力に変えて前進していました。
 
僕は、ネット上で起きる誹謗中傷などのトラブルの多くは、
双方の言語能力の低さにあるのではないかと思っています。
思ったことを伝えられない。
相手の思うことを理解できない。
おまけに、心を表現する言葉が少なすぎる。
感情の表現に、「うぜえ」とか「きもい」とか「シネ」とかしか
使えない人たちは、コミュニケーションできないと思います。
 
だから、いっそ、LINEとかTwitterは、
5,7,5でしか文を書けないようにしたらいいんじゃ無い?
と思います。
もしかしたら、とってもおくゆかしげなコミュニケーションができるかもしれません。