植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

餅つきの結果、右手が廃人。

昨日は市内の中学校で、合格祈願の餅つきでした。
 
餅つきができる人がどんどん減っていて、
なんとなく餅つきがわかる人ということで、
餅つきを担当しました。
 
餅つきは、ご存知の通り、最初にこねるところが大変です。
それだけで一苦労です。
そのあと、中学生が餅をつきますが、皆さんおしとやかです。
受験のストレスを叩き込むような子はいませんでした。
だから、もち米がどんどん冷めていきます。
命中精度もひくいので、つねにもち米をこねりおこして、
中心についてほしい部分を持ってくるようにしました。
(これは、まったく餅つきを知らない僕のやったことなので、もしかしたら、餅つき的には邪道かもしれません。)
 
その結果、美味しいお餅はできましたが、
右手の握力が・・・・
キーボードを打つにも、自由に指が動かない・・・・
どんだけ運動不足なんだ・・・
でも、昨日よりはかなり回復してきました。
 
この町では、あちこちの学校で餅つきをしていましたが、
先日、ある学校では、保護者から、
「こんな不衛生な場所で餅つきをして、食中毒が発生したらどうするんだ。」という意見が出て、餅つきはなくなったそうです。
ちなみに、「こんな不衛生な場所」とは体育館です。
 
ま。それを言ったら、HACCAPとってないわな。
 
もうじき、炊事遠足とか、
キャンプでカレー作ったりとか、
炊き出しとかもできなくなるかもなあ・・・
いやそれどころか、
家庭で調理するのも禁止になるかも・・・
と思いました。
 
でも。みんなで食事を作るという行為がもたらす教育的効果があるからこそ、学校で餅つきや炊事遠足をやっていたわけです。
自分が飲食の提供側にもなることで、いろんなことを学べると思います。
それを、一般的な飲食サービスを受けるのと同じに考えるのはどうかなあ、と思います。
 
そりゃ、食中毒はおきないに越したことはないです。
でも、「食中毒がおきたらどうするのさ!」ではなく、
「食中毒を起こさないためには、どうしたらいいか」という知識を提供するほうがいいと思います。
 
「失敗したらどうするのさ!」という思考が、
いろんな可能性を消していくケースだなあ・・・と思いました。
ちょっと残念。