植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

本当の勇気

金曜日に、人から進められたこともあって、
負荷の大きいスクワットをやってみました。
ちょっとがんばってやりました。
翌日、猛烈な筋肉痛で、膝まで痛むようになり、
土曜、日曜と、ゾンビのような行動しかできなくなりました。
そこでわかったことは、
「ゾンビは、階段にきっとよわい」ということです。
平地で足を引きずりながら歩くようだと、
階段はとてつもなく困難です。
エスカレーター、えらいです。
 
僕は、きっと、我慢強いです。そして、痛みや苦しみに鈍いです。
だから、過去にも、限度を超して無理して壊れる、ということを、
なんども経験しています。(学習していない)
 
だから僕は、根性はとても大事だけど、
根性をアテにしてはいけない、と思っています。
 
根性は、有効です。
たとえば、同じ能力の者が戦うならば、
精神的に強い方が勝つと思います。
 
でも、そもそも、同じ能力の状態で戦うべきではないです。
同じ能力では、双方が力を失い、結果的に目的が達成されない可能性があります。
必ず、相手に勝てる状態にしてから戦うべきだと思います。
 
かつて、日本軍は、「アメリカ人なんて、軟弱だから、すぐに倒せる。」と思い込みました。そう教育されたからです。
しかし、実際には、ヨーロッパでも、太平洋でも、アメリカ軍のしぶとさは、世界中の軍隊が認めるところです。
 
命を投げ出したり、先のことを考えないで、無理して全力を出し切るのは、簡単です。
たとえば、自動車のアクセルをべた踏みにするのは簡単です。
誰でもできます。
ただの直線道路なら、後先考えられない人間ほど、スピードを出せます。それを、勇気や根性と勘違いしている人も少なくないです。
 
人生を左右するのは、未来を見通す思考力と、その結果が、自分の躊躇であっても、踏み出す勇気だと思います。
後先考えずに玉砕覚悟で突撃!なんてのは、未来を見通す思考力の正反対です。
 
自分の事を突っ張り通すだけなら簡単です。
自分の気に入らないことを、すべて否定すればいいだけです。
でもそれは、たいして難しいことではありません。
それに対して、
許す勇気。退く勇気。謝る勇気。認める勇気。変わる勇気。は、いずれも困難です。
でもね。困難な道を選ぶときには、勇気が必要なはずです。
それが、本当の勇気なのかもしれません。
 
やっとこ、今日には、ゾンビから脱出出来ました。
無理なトレーニングは、しないほうがいいですね。