植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

大事なのは自分の能力向上への投資。

先日、テレビを見ていたら、
生活についてのインタビューが行われていました。
 
町の人達は、保育所や、福祉施設などがもっと欲しい、と言います。
でも、税金は減らして欲しいと言います。
矛盾しています。
 
どうも、国のお金(税金)は、天から無尽蔵に振ってくる、と思い込んでる人が多いような気がします。
これは、かつて戦国の武将が、民心掌握のために、餅捲き(お金入り)をやった影響かな?
 
 
でも、僕は思います。
税金は、僕らが働いて稼いだお金の、一部です。
そして、徴収する段階で、コストがかかっています。
分配する段階でも、コストがかかります。
だから、納めた税金が、自分の手元に来る頃には、
もとの価値の半分程度になってる気がします。
だから、最悪の税金の使い道は、一人一人に現金として返してしまうことです。
だったら、コストをかけて集めるな!
せっかくコストをかけて高めたエンタルピーが台無しです。
 
本当は、僕らのほうが、行政よりも金持ちです。
ただ、うまく力を合わせられないだけです。
でも、その力をうまくあわせられたら、本当は、税金以上のパワーがあるはずです。
 
ただ、残念なことに、人がばらばらのほうが、ビジネスは儲かるのです。できれば、一人一人一戸建てに住んで欲しいと思う人もいます。一人一人が車を持って欲しい・・・というのは、ほぼ実現していますね。一人一人がテレビや電話を・・・も実現しましたね。
だから僕らは、ばらばらになりました。
他人を受け容れたり、関わったりの能力を奪われました。
そこには、ビジネスの作為があった可能性があると、僕は思っています。
 
そんな作為に負けないで、僕らは力を合わした方がいいです。
そして、お金で提供より、能力で提供、の方が効率がいいです。
(たいていのものは、変換のたびにロスが出ますから。)
 
まあ、今の安倍政権の、中小企業支援の補助金は、
ばらまきと表現されるけど、今回の補助金は、主に設備投資に対してのものだから、大事なのは、その補助金で得た能力で、補助金以上の価値を生み出すことだと思います。
だったら、この補助金には効果があります。
 
税金は、効率がとても悪いです。
だからこそ、税金は、維持ではなく、変化に使うといいと思います。
そして、僕らは、自分で稼いだお金も、維持ではなく、変化に使うといいと思います。
能力向上に投資をしていくと、いいことがあるよ。