最大の失敗は同じ毎日を繰り返すこと。
昨日は、新潟は三条、の若い経営者の勉強会「三条エコノミークラブ」の55周年記念例会でお話しをさせていただきました。
会場は、満杯でした。
立ち見が20人〜30人ほどいらっしゃったそうです。
会場の駐車場は満杯になり、近隣の有料駐車場まで総動員になったそうです。
でも、定刻までにすべての人を入れてしまう手際の良さ。
駐車場係の人と、受付の人の能力は相当なものです。
そして、なにより、これだけ沢山の人を集めるための努力に、
本当に頭が下がります。
どれだけの時間をかけて、いろんな人に伝えてくださったことか。
すごいことです。
この三条エコノミークラブは、異業種の経営者が集まる勉強会です。
卒業という制度があるので、青年会議所とも、かなり似ています。
こういう勉強会に参加する人達は、仕事をしていて、ただでさえ忙しいところに、お金を払って、さらに忙しくして、金にもならんことをやります。
だから、「よーやるわ」「余裕あっていいね」「よほどヒマなんだろ。」などと言われてしまうことがあります。
こういう勉強会に誘っても、参加しない人もいます。
参加できない理由は「忙しい」「余裕がない」です。
でも正直なところは、「そんなことに金と時間を使っても、収入は増えない。」というのもあると思います。
僕は、中小零細企業の経営者として、常に気を付けている事があります。
それは、自分の人生の時間に工数をかけるな、です。
たとえば、会議に行くとします。3時間かかったとします。
その3時間に工数をかけて、「損をした」と思う人がいます。
そう思ってしまったら、負けです。
僕は、その3時間の会議で、工数以上の勉強をする努力をします。
会議の内容も大事だけど、そこで出会う人と縁を作るだけでも、
かなりの価値になることがあります。
思い起こせば、青年会議所に入る前、「忙しい」と思っていました。
でも、今にして思えば、全然らくちんです。今の方が、もっといろんなことが出来ています。
実は「忙しい」と思う気持ちは、「めんどくせ」と紙一重です。
「めんどくせ」とおもったら、経験を避けるようになります。
そうすると、無能になります。
なぜなら、能力は経験で身につくからです。
そして、無能になると、誰からも必要とされません。
昔、人口が増えていて、仕事がどんどん増えている時は、
能力が「普通」でも、なんぼでも仕事はありました。
でも、いまや、人口が減っています。
この社会では「普通」だと、一番安いのが選ばれます。
だからこそ、僕らは、時間を作り出して、経験を積むべきです。
僕は、青年会議所を卒業してからの方が、忙しいです。
出来てることも、やってることも、うんと増えました。
それは、青年会議所という場所で、多くの経験を積めたからです。
もしも、青年会議所を卒業した後、現役時代よりもヒマだなあ、と思ったら、それは、単位不足のまま卒業してしまったのだと思います。
「苦労は、買ってでもしろ。」という言葉がありました。
おそらく、事実です。
だから、勉強会には、参加した方がいいと思います。
時間を生み出せるようになります。人脈が広がります。
それは、必ず人生にプラスに作用します。
中には、こないだの滋賀のように、子育て支援の集まりもあります。これも、やってることは、とてつもない勉強会です。
もしも、失敗の定義が、「投資に対して、得られる成果が少ない事」だとしたら、最大の失敗は、同じ毎日を繰り返すことです。
なぜなら、僕らの寿命は有限だからです。
毎日、取り返しのつかない時間を投資しています。
それで、能力が増えないなら、大失敗です。
お金と時間は、知恵と経験になるように使えば、たまり続けます。