植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

間違った負けず嫌い。

小学生や中学生の頃、
相手の話に勝たないと気が済まない子がいました。
 
たとえば、クワガタムシを捕まえた話になったら、「ぼくなんて、ミヤマクワガタ10匹も飼ってるよ!」と言います。
「ええ!すごい!見せて!」と言うと、「いいよ!」といいます。
でも、当日になったら「いや、昨日全部にげちゃった」とか言います。
 
最初は僕も戸惑いましたが、何度もやるので、慣れました。
毎回、言い訳がおもしろかったです。
 
でも、大人になってもそのまんまの人はたくさんいます。
 
車の話をしていて、自分が乗ったことのあるハイパワーな車の話をしたら、
「いやいや、そんなの、これこれに比べたらぜんぜんチャチだね。」と言われてしまいます。でも、その本人は、その車に乗ったことがないどころか、見たこともないです。雑誌のインプレッションをそのまましゃべってるだけです。
 
だれかが作った工作を見ていて、僕が感動していても、
「こんなのよくあるよね。前にテレビで見たやつはもっとすごかったよ。こんなのレベル低いよ。」とか言い出す人がいました。
「でも、こんなの、作れないじゃん」と言ったら、
「こんなくだらないことにかけてる時間はありません。」と
おっしゃられました。
無敵すぎぎる。
 
そこで勝ってどうすんの?
 
僕は、自分ができない事が出来る人は、すべて尊敬します。
そして、僕もやってみたいと思います。
そのとき、かならず躊躇があります。
うまくできないかも。
下手くそかも。
時間ばかりかかるかも。
でも、この躊躇の向こうにこそ成長があります。
できることだけやっていたって、全く成長できません。
だからこそ、自分ができない事に触れたとき、僕は素直に感動するようにしています。
 
嫌なことを言う人達は、少なくないです。
その言葉はとてもつらく心に刺さります。
でもね、たとえば、道の向こうで犬が吠えていたら、腹立ちますか?
カラスが鳴いていたら、腹立ちますか?
もしかしたら、「ばーか」「よーやるわ」って言ってるかもしれないけど、言葉がわからないから気にならないはず。
ひどい言葉を使う人達は、その言葉の意味を理解しないで使っています。だから、「あー、どっかで犬吠えてるわ−。なんか人の言葉みたいな吠え方だな。きもちわりー。」と思うようにしたら、ちょっと気持ちが楽になるかも。
 
勝たないと自信を保てない人達。
誰かを負かさないと自信を保てない人達。
自分以下を必要とする人達。
そういう人達も、生まれたときはそうじゃなかったはず。
誰かが、彼らの自信をうばい、間違った自信の増やし方をおしえてしまっただけです。
 
だからこそ、人の自信を奪わぬように、人を尊重し、
正しい自信の増やし方を実行すべきです。
 
自信は、やったことがないことをやると増えます。
だからこそ、「自分ができない事」に出会ったときに、
素直に感動するのが一番です。
 
「うわー!すごい!」「やってみたい!」
 
この素直な感動が、人の自信をふやします。
 
スカして、斜に構えてる場合じゃないってばよ!