植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

いまのアニメや漫画は、容赦ない。

いま、「魔法少女まどかまぎか」を見ています。
というか、もう3周目。
ついでに、後日談の劇場版も見ています。
 
いや。ものすごく沢山考えさせられます。
 
僕は、昔の小学生向けの本には、手加減も容赦もなかった。という話をします。
僕が大好きだった、二宮先生の「よく飛ぶ紙飛行機集」には、
かなり高度な飛行機の設計の仕方が「容赦なく」書かれていました。
でも、総ルビ(全部ふりがなつき)なので、読めました。
僕は、この本のおかげで、飛行機やロケットの道に進めたと思います。
 
でも、いまは、子ども向けの図鑑などは、グラフィックは綺麗になってるけど、
内容は「わかりやすく」や「習っていない漢字を使わない」の追求の結果なのか、
かなり物足りなくなってきてる気がしていました。
 
ところが、漫画やアニメに関しては、「容赦ない」どころじゃないです。
ものすごく思考させる内容のものがどんどん生まれています。
中学生や高校生で、こういうすごい内容のアニメや漫画を理解できるなんて、
素晴らしい事だと思います。きっと、すごく精神的に発達すると思います。
 
でも、僕の時もそうでしたが、僕が大好きになった紙飛行機の本は、
学校の先生や大人に、「紙飛行機」ということで「低レベル」「幼稚」と判断されます。
本の内容など見てもくれません。「くだらない」で切り捨てられました。
 
いまも、子ども向けのアニメや漫画を、「くだらない」「幼稚」として、見もしない大人が沢山います。
でも、子ども達は、あたらしい情報や、心を表現する様々な方法に出合い、
どんどん精神的に発達してるのに、子どもと関わる大人が、発達していない場合、
そこには、ものすごいギャップが生じます。
 
子どもと関わる大人は、努力して、子ども達が触れる文化を知るべきだと思います。
子ども達が、学校以外から、何を学んでいるのかを知るべきだと思います。
同時に、自分自身も、現状で停止せず、新しいことや、やったことがないことを、
どんどん取り入れるべきだと思います。
 
人口減少時代には、大人は、子ども達を、自分以上の存在にしなければ、社会は衰退します。
子ども達を、自分の常識や普通の範囲内に止め置かず、
いかにして、その向こう側に押し上げるかが大事です。
そのためには、大人も学ぶ必要があります。
そうしたら、自動的に、社会は発達するはずです。
 
安倍政権では、人口減少時代にも、経済のプラス成長を目指しています。
そのためには、「大人が子ども達を自分以上の存在に押し上げる」という意識が不可欠だと思います。