植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

知らない人と話をするためには。

僕は、沢山の暴力を経験したから、人間が怖いです。
だから、パーソナルエリアが、とてつもなく広いです。
一人ぼっちが大好きです。

でも、そんな僕も、知らない人と会わなければいけません。
それは、かなりのプレッシャーです。
でも、対処法は二つあります。

まず一つは、対人関係用の自分を作ってしまうことです。
笑顔も、あいさつも、しゃべる内容も、ぜーんぶ、当たり障りない演技のルーチンにします。
しゃべる内容も、最小限。相づちとうなずきと。
これは、心配は少なくなりますが、ストレスはものすごく大きいです。
だから、これを続けると、爆発しそうになります。限界があります。

もう一つは、相手に自分を合わせようとするのではなく、自分を理解してくれる相手を探すことです。
そのためには、自分の思考や価値観を伝える事がいいと思います。
それを教えてくれたのは、外国の人達です。
僕の会社には、沢山の外国の人が来てくれます。
彼らが一様にほっとした顔になるのは、僕の趣味を知ったときです。
僕が趣味の話をすると、その趣味を知らなくても、興味と関心を示してくれます。
彼らに言わせると、趣味の話から、価値観や、思考などが、すごくよくわかるので、
安心できるのだそうです。
なるほど。確かにそうかも。
でもきっと、そのときの趣味の話が、自慢ではいけないのだと思います。
本当に、うれしそうに、自分の大好きなことを話すことがいいかも。

でも日本では、趣味は教育の妨げになる害悪である、と教える人が多いものだから、
趣味を持たない人が多いです。それどころか、趣味は害悪や無駄遣いだと思う人も多いです。
それは、おそらく、新しい人間関係を作る上での妨げになるような気がします。

これから、自動翻訳が実用化され、世界はもっとつながります。
そのとき、知らない人達と仲良くなるためには、趣味、って、ものすごく重要な
結合材になるような気がします。
自分の趣味を大切にし、他人の趣味も大切にする。
それができることが、これからのグローバル社会で必要かも知れないなと思います。