植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

夢を追うことは、現実逃避などではない。

日本では、夢やあこがれが、
高望み、と言われることがあります。
身のほどを知れ、とセットで使われることも多いかも。
 
で、僕は、今までいろんなことをしてきました。
ロケットを作れるようになり、人工衛星も無事に宇宙で動き、
微小重力実験も全国から多くの研究者が来てくれるようになりました。
それは、傍から見れば、「夢を実現した」になるのでしょうが、
僕にとっては、これらは手段です。
僕の夢にはまだ届いていません。だから、僕は夢を追いかけます。
 
夢を追うことを、現実逃避、という人もいます。
でも、僕は、夢を追うために、様々な積み重ねをしてきました。
そして、世の中の、一般的に言われるところの「夢を実現した」人達も皆、同じく、様々なことを現実的に積み重ねて、夢に近づいています。
 
夢というものは、棚ぼた的に手に入るものではないです。
現在自分の知らないこと、できないことに挑んで、はじめて、
夢に近づきます。
すなわち、自分の知識や経験の範囲内で可能なことは、
「挑む」ではありませんから、それでは夢には近づかないでしょう。
 
だから、夢を追う、という行為は、ぜんぜん現実逃避ではありません。高望みでもないです。
身のほどを知った上で、それ以上に挑むのです。
現実を見つめて、それ以上に挑むのです。
モアを目指したときにのみ、夢に近づくことができるのだと思います。
 
だから、現実逃避とか、高望みなんて言葉に負けないで。
 
身のほどを知れ?
おう、知ってるから挑むんじゃ!