エイプリルフールの粋が理解できない日本
今日は4月1日。
エイプリルフールと言えば、粋なのはBBC。
国営放送だろう?と首をひねるほどに、
思い切ったエイプリルフール放送をするからおもしろい。
(トップギアという番組もすごいけどね。)
で、BBCは、過去にそのエイプリルフール放送として、
アメリカをちゃかした番組をつくったことがあります。
アメリカは、教条主義原理主義的キリスト教の方達がいます。彼らは、進化論も地動説も否定します。
(理科の教科書に進化論を載せるかどうかで裁判にまでなった結果、現在でも理科の時間に進化に関して教えたがらない先生が多く、2004年の調査では、アメリカ人の55%は、人類は神が創造したと信じているそうです。)
ということでBBCは、実はアポロは月に行っていない、
という番組をつくります。
だって、教条主義原理主義的キリスト教の考え方では、
地球は球ですらないのだから。
それはもう、政府関係者のそっくりさんまでつかって、
かなりリアルなドキュメンタリー風につくってしまいました。
でも、最後には、「これはエイプリルフール放送です。」と
ちゃんと表示を入れて放送しています。
しかし、日本では、その表示を削除して放送されました。
その結果、世界広しといえども、いまだに
アポロは実は月に行っていないんだって、なんてしゃべってるのは、日本人と一部のアメリカ人くらいです。
日本のマスコミの責任は重いかも。
僕の周囲にも、アポロは月に行っていない、と信じる人は少なくないです。
僕は時々、「アポロは、計算尺と手回し計算機の時代に月まで行ったのだから、僕らはもっとがんばれる。」という話しをしますが、アポロ月行ってない論者には「計算尺と手回し計算機で月に行けるわけが無いのだから、アポロは月に行っていない。」と反論されてしまいました。
なんとも脱力です。
今年のエイプリルフールは、BBCはなにをやらかすのかなあ。
とっても楽しみですが、
日本のマスコミが、またなにかやらかすのなら、
それはとっても憂鬱です。