植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

自分との相談

人間が他の動物と違うところは、
自分と相談できるところだと思います。

人間の心の中にはかならず、いい心と、悪い心があります。
自分と、いい心と、悪い心の、三人で、話し合うのが人間の
人間たる所以だと思います。

しかし、話し合うためには、言葉が必要です。

もしも、その三人が、
「うぜえ」「むかつく」「めんどくせ」「だりい」「意味なくね」程度の言葉しか知らなければ、
話し合いは成立しません。
そういう人の行動は、「けだもの」になると思います。

なにがつらいのか、なにが悲しいのか、なにが不愉快なのか、
それらを、美しい言葉で表現しなければ、
良い思考など不可能です。

汚い言葉は、思考を硬直単純化させます。
そういう人は、「思考」や「話し合い」ではなく、
相手を「屈服」や「支配」することしか考えません。
そういう人とは、話をしても、なんの生産性もありません。

だからこそ、僕たちは、
日頃から意識して、美しい言葉を使うべきだと思います。

うちの親は、本が好きです。
80歳を超えたいまでも、大型書店に連れて行くと、
まあみごとに、本を何冊も抱えてレジに並びます。
その両親にも、じいちゃんにも、ばあちゃんにも、
「汚い言葉を使うな」と言われてきました。
おかげで、いまの自分があるような気がします。

うちなる自分との相談。
そのための美しい言葉。
それを、しっかり磨き上げていきたいと思います。