植松努のブログ(まんまだね)

基本的に、facebookの僕の記事を転載します。

かっこよくないけど、かっこいい。

昔の戦隊モノの人たちは
熱血漢、クールガイ、力持ち、小さくて賢い、花一輪。
という感じのキャラ設定が少なくなかった気がします。
ガッチャマンと、ゴレンジャーぐらいの情報のような気もしますが。)

僕は、かっこよくなかったし、運動も苦手でした。
でも、力仕事は得意だったし、考えるのも好きでした。
だから、僕は僕なりに、キレンジャーや、ハカセになったつもりで、存在理由を見いだせていた気がします。
(一人きりの時は、コンドルのジョーにもなれます。)

ガンダムシリーズのなかで、1年戦争はいまだにフアンがとても多く、いまあらたに、ジオリジンが作成されてるほどです。
この1年戦争が面白いのは、安彦良和さんの、個性的なキャラクター設定にあるような気がします。
たくさんの個性の人が出てくるから、人それぞれに、なんとなく、同一化できるキャラがいるような気がします。
ときには、ククルス・ドアンになったり、ランバラルになったり、
カイ・シデンになったり。
かっこいい人も、かっこよくない人も、みんな頑張ってる。
そこに、自分を重ねられるから、ガンダムの1年戦争は人気があるのかもしれないなあ、と思います。

さてでは、最近はどうかなあ。
ときどき、大学生や高校生でも、
あきらかに、いじられキャラや、おばかキャラを、必死で演じている人を、かなりの頻度で見かけます。
最初からバカにされることで、人格を否定されたりすることを防ごうとしているようにも見えます。
なんだか、ちょっと心配です。

見た目は「あれ」でも、中身がかっこいい。
寅さんみたいな、共感できて、同一感感じられる、
かっこいいキャラクターって、大事な気がします。